社長ブログケヤキの木の下で
2018年6月22日
第一種熱交換換気装置のフィルターメンテナンスについて
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先週の予報では今週はずっと雨のようでしたが
今日は快晴
日中の気温も岐阜は32度とか
空気も乾燥していて気持ちのいい日になりそうです。
さて、上の円筒形の筒のようなものは
住宅に設置する24時間換気のフィルターですが
一般の方がフィルターと聞いて思い浮かべるイメージは
エアコンのフィルターでしょうか。
エアコンのフィルターに比べると随分変な形をしていますが
これには理由があります。
エアコンのフィルターの場合
一日に8~12時間使用で2週間に一度の掃除が目安とされてますが
鉦や太鼓で探してもなかなかそのようにしている人にはお会いできません。
24時間使用となると最低でも週に一度
出来れば3.4日に一度が目安です。
エアコンのフィルター面積は20cmx65cmで0.13m2くらいで
1分間に10m3程度の空気を送風します。
1時間で600m3の空気です。
24時間換気の場合
2時間で家中の空気を入れ替える量ですから
35坪程度の家で1時間におおよそ140m3
フィルターを通過する空気の量はエアコンの25%程度ですが
使用時間はエアコンの2倍から3倍の24時間
フィルター面積は第一種換気装置の場合エアコンよりもう少し広い程度でしょうか。
エアコンは室内の空気を吸い込む時にフィルターでチリや埃をろ過しますが
第一種の熱交換換気装置の場合も室内の排気される空気をろ過して
換気装置の中に送り込みます。
同時に外気もろ過した空気が換気装置の中に入り熱交換する仕組みです。
これは熱交換素子に埃やチリが付着する事を防ぐためです。
家の中の空気がとても汚れていることは
エアコンのフィルターをご覧になればお分かりいただけると思います。
このように住宅の換気装置のフィルターは
エアコン以上にメンテナンス意識を向ける必要がありますが
多くの換気装置メーカーはフィルターのメンテナンスは住まい手の責任としています。
エアコンのフィルターでもなかなか手が出ないのを知ってるのに・・・
とは言いながら
換気装置は住宅の必須アイテム
住まい手のフィルターのメンテナンスの負担を減らす簡単な方法は
フィルター面積を大きくすればいいということになります。
最近はPM2.5対応がマスクでも換気装置でもお約束ですが
目が細かければ細かいほど詰まり易いのは誰でもわかること
面積が広ければお手入れの頻度も減らすことができます。
ということで
上の写真は紙太材木店でつかっている換気装置のフィルターでその面積は8m2
一般的な換気装置が0.1~0.2m2ですから
その広さが分かります。
換気装置メーカーのHPなどにはフィルターの交換やメンテナンスにつて
簡単な解説しか出ていませんし、
あたかもエアコンのフィルターより簡単にメンテナンスできる説明もありますが
日本輸入換気システム連盟のコラムには換気システムの変遷やあり方、課題が
正しく出ていますし、
北海道科学大学の福島先生のコラムもとても参考になりますから
換気にご興味のある方はご覧になってください。
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