社長ブログケヤキの木の下で
2014年6月15日
気持ちが動く 蔵の台座
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
週末は大阪でMOKスクール
古い民家の再生手法の講義が6時間
その後の反省会が5時間(^_^;)
ということで
久しぶりに大阪泊りとなりました
ひところは、大阪で泊まりとなれば
なにはさておいても角衛兵で一杯がお約束でしたが
流石に12時を回ていると行きにくいわけで
おとなしくホテルに帰りましたが
何となく義理を欠いたような気分になるのは
酒飲みの性かもしれません・・・
一応、ご紹介しましたが
カウンターで6.7人しか座れませんし
座ると後ろは歩けません。
トイレは遠いし迷路です。
ぶらっと行っても一人ぐらいしか座れませんから
多人数では無理です。
2階もありますが
行ったことはありません
(行かない方がいいかも)
それでも行ってみたいという人だけお勧めします。
さて
古い民家の改装と言えば大掛かりな工事を連想しますが
小さな工事もあります。
このブログでも最近取り上げてる雨戸の戸箱の直しといったものから
蔵の入口の台座の補修というのもあります。
補修の基本は
分解しできるだけ当時と同じやり方で作り直すこと
できれば材料も同じ程度のものを使いますが
これが困難な場合もあります。
代替品を何にするか予算を考慮して吟味する必要があります。
広葉樹の堅木の板で
恐らく楓の板
受けてる材はケヤキ
乾燥して反って隙間があき
ホゾのかかりが外れてしまってます。
反ってる分をかんなで削って水平にして
同じ材料で補修するか
新たな材で踏み板部分だけ作り直すか
板を取り外すと
明治34年 8月9日
右上から
川邉町字下川邉
大工 鈴木銀松之造と書いてあります。
明治34年というと1902年
今から112年前
川邉町、今は川辺町、田舎のことですから
お寺の過去帳をみればどこの人だかすぐにわかります。
下川辺には鈴木姓ってけっこういるんです
同級生にもいますし
どこの鈴木さんか気になります。
人の手による仕事は時間を超えて人の気持ちを動かします。
いくら精巧で正確で綺麗でも
工業製品のように誰が作ったかわからないものでは何かが足りません。
大工の鈴木銀松さん
時間を超えて気になる存在になりました。
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