社長ブログケヤキの木の下で
2016年7月25日
分かりやすいLixilのサッシの性能比較表
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
梅雨明け前に戻ったような蒸し暑い朝で、
天気も下り坂のようです。
昨日は土場の草刈り
先日、家人の誕生日で食事にでも行こうかと誘ったら
それより、草刈りして欲しいと・・・
結局別の日に食事に行くことになりましたが
プレゼント代わりにの草刈りとなりましたから
早朝から気合をいれてすることになりました。
さて、
先日Lixilの営業担当者が持ってきた資料
いまLixilで出しているサッシの性能が一目でわかる簡単なもので
一般の方が見てもポイントさえ押さえておけば
これからリフォームをしたり
新築を計画する場合の参考になりますからご覧ください。
一般の方で一番多い誤解は
「ペアガラスなら暖かい」というもので
ペアガラスと聞いただけで安心してしまうことです。
そりゃ確かに、昔ながらのガラス戸やシングルのアルミサッシよりは暖かくなりますが
表のようにペアガラスのサッシはピンからキリまであるわけで
だからOKというわけではありません。
この表を見るPointはシリーズ名の右側にある熱還流率
この数値が低ければ性能のよいさっしと思っていいです。
表のガラス欄にあるTPがトリプルガラス(3層ガラス)
PGというのが(複層ガラスつまりペアガラス)です。
この表の金額換算やガスについては参考程度にしてください。
表には出てませんが
昔ながらのアルミサッシ(シングルガラス)の熱還流率は5.9
さて、これらの数字だけを見ると
デュオPGでも熱還流率3.28
単板サッシの5.9に比べれば半減するんだから
それでいいじゃないと思うかもしれません。
実際3年ほど前まではLixilの美濃地方で建てられる住宅で
使われるサッシのトップはデュオPG
さて、こちらは日経新聞のケンプラッツに掲載されていた
松尾設計さんの記事にある比較表
国名の下のUWという欄にある数字が
その国で使っていいサッシの最低基準
そりゃ、ヨーロッパだからねと言う方がいると思いますが
韓国や中国はどうでしょう?
同じ記事に出てますが
韓国の南側半分、つまり日本の関東以西と同じ気候帯で
最低基準は2.7
推奨基準は1.6
中国は2015年に最低基準が2.0
諸外国は最低基準が決められていますが
日本には最低基準なんてものはありません。
日本の国内だけで比較していると
ある種のガラパゴス化を起こしてしまいます。
日本だけで通用して、海外では相手にされない・・
サッシの性能はとても大切です、
リフォームや新築をお考えの方は
熱還流率がどれくらいのサッシが使われるのか
確認する必要があります。
これから日本の住宅は一気に高性能化の方向に進みます。
10年後、20年後、ローンの支払いが終わり、定年近くになったとき
そのころの標準的な家は
サッシのみならず、住宅全体の性能がどれくらいのレベルにあるか
想像力を働かせる必要があります。
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