社長ブログケヤキの木の下で
2024年12月20日
空き家を再生産しないために
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
今朝は氷点下2.5度、今シーズン一の冷え込みです。
過去の気象データでお隣の美濃加茂市の
1981年12月の気温を見ると、
氷点下になっていないのが5日しかありません。
31日の内、26日間が氷点下
一日の平均気温がマイナスなんて日まであります。
今月はまだ20日ですが
氷点下は5日間しかありません。
確実に温暖化は進んでいます。
それでもまだ、冬が寒いのは変わりません。
- さて、補助金の減額で灯油の値段は
今月、来月と上がっていきます。(ガソリンも)
燃料の補助金の総額は10兆円以上ですが、
お金の行先は元売りの会社。
ある意味、何も残らず消えていくお金です。
住まいの断熱性能を上げる
窓リノベのような補助金であれば、
それは形となって残っていきますが
燃料の補助金となると燃えてなくなります。
何も残ることはありません。
燃やしてしまうんですから・・・
一過性の効果しか望めない。
継続性のある効果は逆に望めない訳で、
税金の使い道としては疑問が残ります。
灯油をじゃぶじゃぶ使えば
暖かくなる家が、
これからも引き続き残ることになります。
本来であればそんな家は
神の見えざる手で
あるいは市場原理で
淘汰されていくべきなのですが、
それを遅らせる効果しかありません。
- 2023年の総務省の資料では
日本の総住宅数は6502万戸。
2018年から261万戸の増加です。
空き家は2018年から51万戸増えて900万戸。
誰が住むねん?
空き家のうち
賃貸や別荘などを除いた戸建て住宅は385万戸。
2024年の分譲と持ち家の
着工件数が約35万戸ですから、
11年分の家が余っていることになります。
- なぜ余っているか
なぜ誰も住まないかと言えば、
その多くが耐震性が低く
寒くて暑い家だから・・・
灯油をじゃぶじゃぶ使わないと
暖かくならないから
地震が来たら倒れるかもしれないから
そんな家で子育ては誰もしません。
これから日本で建てられる家で
求められている性能の家は
長期優良住宅で
耐震等級3
断熱性能等級は最低でも6
出来れば等級6+
そうでなければ、あなた自身が
空き家を再生産することになります。
- .
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