社長ブログケヤキの木の下で
2019年12月23日
冬至だけど寒さはこれからが本番
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は冬至。一日どんよりした曇り空で気温も10度ほど
寒い一日でした。
冬至ですから太陽高度は今年最低で
何度かというと美濃地方では31度ほど。
12時少し前の太陽が一番高く上がった時、
三角定規の一番とがったあの角度とほぼ同じと言うことになります。
田んぼの中の一軒家で南向きの家なら一日日差しがありますが、
住宅地や町中では周辺の建物に影響されます。
1階リビングの家なら
運が良ければ10時頃から2時ぐらいまででしょうか。
でもそれは南に面して道路があって庭があって、
道路向かいの家まで15m以上離れていれば…ですが。
冬至は昨日ですが、寒さはこれからが本番なのはご承知の通り。
太陽高度が低ければ日差しは部屋の奥まで入ってきますが
昨日が一番入ってきた日で、
これからはどんどん部屋からは逃げていきます。
南に面した窓から入る日射は
一冬の暖房費にかなり影響を与えます。(日本海側のように日射の少ないところは別)
寒い家に住んできた日本人は
感覚的に南向きの家を暖かい家と思ってますが、
現代の密集した住宅地では南向きの家と言うだけではまだ少し足りません。
皆さんが思っている暖かい家には一歩足りないんですね。
二階にリビングを持っていくのも一つの考えですし、
南に面して吹抜けを作りそこに大きな窓を持っていくのも考えられます。
西方さんの自邸などは南に面して相当大きな吹抜けと窓がありますが、
これなどはその典型でしょうか。
もちろん耐震等級3のことも考えなければなりませんから、
バランスのいい壁の配置も考える必要があります。
同時に取り込んだ日射のエネルギーを
いかに家全体に行きわたらせるかも考えなければなりません。
これらの事は従来は設計者が感覚的に行ってきましたが、
現代ではそれを計算である程度確かめることができます。
勘と経験の暖かい家ではなく、エビデンスのある暖かい家。
トイレや脱衣室、お風呂を含め、家全体を一冬22度にしたとき
その暖房費がいくらになるか?
壁や屋根、天井に配置する断熱材は
何をどれだけの厚みで入れる必要があるのか?
またそれにはいくらかかるのか?
これから家を建てる方は
これらの事を確認したうえで家づくりを考える必要がありますが、
そんな人はそれほどいるわけでないのが不思議…。
Category
- 家づくりのたいせつな話(518)
- 雨漏れ(25)
- 高性能 省エネ(420)
- 温熱環境(208)
- 雑記(253)
- 新住協(新木造住宅技術研究協議会)(36)
- 室内環境(37)
- MOKスクール(28)
- 紙太材木店の考え(93)
- 建築巡礼(36)
- レイモンド(3)
- 耐震のこと(32)
- 手仕事 道具 機器(93)
- 断熱のこと(88)
- イメージ 仕上がり(72)
- 暮らし(177)
- 古い民家の再生(80)
- 経年変化(7)
- イベント情報(27)
- 換気(25)
- 結露(29)
- インテリア(20)
- メンテナンス(7)
- 紙太材木店の仕事(2)
- 素材(67)
- サッシの性能(51)
- 料理(141)
- 室内環境と健康(15)
- 庭造り(2)
- リフォーム(55)
- 現場レポート(184)
- 性能とデザインのバランス(17)
- 耐久性(3)
- 住宅医 ぎふ木造塾(22)
- 造作家具(25)
- 本の紹介(40)
- ZEH(3)
- 百年の家プロジェクト(45)
- 薪ストーブ(48)