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社長ブログケヤキの木の下で

2018年4月4日

家相は環境工学だけど・・・


漆塗りの洗面カウンター(大野町の家)
引き出しの引手はウォールナット
おはようございます
紙太材木店の田原です。
1週間ほど前から花粉にひどく悩まされています。
今年2月、3月の症状はかなり軽いものだったので安心していたら
杉が終わって桧になった途端、鼻水が止まりません。
今年も例年のごとくとなりそうですが
寝る時にマスクは勘弁してもらいたいものです。
さて、家相、風水
ここ数日、FBの非公開グループで盛り上がったテーマです。
参加しているのは建築の実務者ばかりですが
皆さん、いろんな経験をされてますし頭を悩ませてる方も多いのが実情。
大御所でも性格が表れていて
まじめな方ほど家相に振り回される感じです。
もちろん、最初から家相にこだわられる方にはそれなりの対応をして設計を進めるわけですが
振り回されるのは後だしじゃんけんのケースや
自分で決められない性格の住まい手に当たった場合。
また家相や風水にこだわり過ぎるケースも悩みの種のようです。
実は私の今設計している物件
階段は北に向かって上がり始め、東に向かって上がりきるという依頼。
簡単なようですが
吹抜けの位置や家の空気の流れ、全体の間取、家の方角など
暮らし易さやエネルギーコストも検討していると
うまく納まらず脳みそに汗をかいている状態です。
家相、風水には設計者、工務店それぞれ様々な対応がありますが
皆さん共通して心に思っているのは
そんなにこだわるといい家はできない。
住まい手が家相、風水にこだわるのは
皆さん、自身や家族の健康や幸せを願ってのことなのに
結果的に空気の流れの悪い家や
日当たりの悪い家になるケースが多いのは不思議です。
設計者は現地を必ず確認しますが、それは周辺環境の確認の為です。
隣の家の位置や敷地の日当たり、匂いや、交通量、騒音、眺望etc
でも
家相見の人は現地を確認することはありません。
それでそこに住む人の健康や暮らし易さが担保されるのか、
現地確認もしないで何が言えるのかって設計者は思っています。
二、三、大御所の見解を紹介すると
飯塚豊さんは
環境工学の話をして
それでも理解してもらえないようなら
お断りとか
森山高至さんは
100点目指すからNG
0点以上ならOKと考える
但し100点の家を3軒お造りになったとか
西方先生
性格が現れていて苦労されているようです
どちらにしても
家相や風水を信望する方のいい家の定義が
設計者の考えるいい家とは異なりますから平行線の可能性が高くなります。
行列のできる設計事務所や工務店ならお断りもできますが
そうでなければ難しいでしょうね。
面白いのは北海道や九州からはあまりこのテーマでは反応がありません、
あちらのほうではあまり気にしないのかもしれませんね。

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