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社長ブログケヤキの木の下で

2018年5月14日

リクシルのサーモスX、売り込み方に?


3種類のサーモスXの熱貫流率
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は日曜でしたが、土場の草刈
早朝からやり始めたのですが
すぐに雨が降り出しました。
作業をしていると暑くて汗と雨でびしょびしょでしたが
気持ちのいい土場になりました。
9月一杯まで2週に一度は草刈、もといガーデニングになりそうです。
3年ほど前に​リクシルのサーモスX​について書きましたが
最近リクシルがエルスターXではなく
このサーモスXを押してきています。
(いままで売ろうという姿勢がほとんどなかったのに)
押してきているというのは
工務店や設計事務所、建材店に売り込みをかけているという事で、
リクシルとしてサッシはこれをメイン商品にしようというわけです。
APWの対抗商品として出したエルスターが伸び悩んでいるので
方針転換のと思われます。
ただ、問題なのはその売り込み方
松尾設計の松尾さんがFBでその売り込み方について問題提起をされています。
サーモスXはアルミと樹脂の複合サッシなのですが
その優位性を強調するため
樹脂サッシの性能に対してネガティブな情報で誤った擦り込み(誘導)をしていというものです。
実は松尾さんはサーモスXの開発にも少しかかわっていたようで
思い入れのある商品だったようです。
そんなこともあり、思い入れのあるサッシが正当な評価で売られるべき商品であるべきなのに
樹脂サッシに対して、恣意的な、あるいは悪意のある(そう表現されてます)ネガティブな営業手法を取ってサーモスXを売り込むことに我慢がならなかったようです。
また、その手法が巧妙で多くの実務者(設計、工務店技術者、営業etc)も誤解しかねず
誤った認識が広がることにも危惧されているようです。
簡単に紹介すると
・樹脂の耐久性は劣る
(一昔前の樹脂サッシを引き合いに比較することで樹脂が劣っていることを擦り込もうとしている、APW330やAPW430を意識して言っているが名指しはしない、)
・日本では紫外線が圧倒的に強いから樹脂は危ない
(工業製品に使われる指標ではなく、お肌のUV指標を使って比較している)
・中途半端な取り付け方をすると枠が曲がる
(取付方の問題で製品の問題ではない)
・枠が細いから日射取得率があがる
(枠の大きさも計算に入れる燃費ナビでもそうならない)
・アルミクラッドサッシとアルミ樹脂複合サッシを意図的に混同、比較している
(アルミクラッドというのは外枠の外にカバーとしてアルミがついているサッシ、
アルミ樹脂複合サッシは外枠自体がアルミでできている、
アルミ樹脂複合サッシのサーモスXをドイツのアルミクラッドサッシと同じようなものと説明)
私のブログの読者の8割は同業者で
残りの2割ぐらいが一般の方
今回の話はより多くの方に知っていただく必要がある内容なので書きましたが
一般の方が話されるのは営業担当であったり、設計担当ですから
このような話は一般の方の耳には直接入ってきません。
松尾さんのこの記事のFBのシェアは300を超えたとか
その多くが実務者であり、住まいの性能に関心のある方たちです。
住宅を科学しより暮らし易い家を作るという立脚点に立てば
実務者もそれなりの勉強が必要で
この手の売り込みの話の裏には相手の都合があることを意識する必要があります。
サッシに限らず
珪藻土でも塗料でもフロアーでもクロスでも
どのメーカーも自分に都合のいいことを言いますから
実務者だけでなく、一般のこれから家を建てる、あるいはリフォームしようとする方は
眉に唾を付けて、日頃から勉強しておく必要があります。
誠実そうな営業担当が本人の知らぬ間に
メーカーの手のひらに乗っているケースは間々あります。
なぜなら、彼らの多くは営業にかけてはプロですが
技術的なことはほとんど何も知らないのですから
この手法では自身のエルスターXまで否定することになってしまいます。​

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