社長ブログケヤキの木の下で
2024年5月20日
カビ対策 変遷
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日からの雨も上がった美濃地方、
今朝は青空が見えています。
- 前回お話しした
お風呂のCF(サーキュレーションファン)
最近はXやインスタ界隈でも、
よく見かけるようになりました。
お風呂は家の中で、一番水蒸気の発生する場所です。
高性能になればなるほど、
この水蒸気が悩みのタネになります。
日射は利用すれば百人力になるけど、
利用の仕方を間違えると
マイナス百人力にもなります。
お風呂の水蒸気も
プラスに働く時と、
マイナスに働く時があります。
- 冬場の家の中は乾燥します。
熱交換機や加湿器を使っても、
エアコンで暖房していますから
油断していればあっという間に過乾燥に。
冬にお風呂の水蒸気が利用できれば、
加湿器の電気代を気にする必要は無くなります。
お風呂の床や壁、天井の
濡れた水を蒸発させ、
早く乾わかすことができれば
カビのリスクも低減できます。
水蒸気に変えれば他の部屋は加湿され、
お風呂は乾きますから一石二鳥です。
紙太材木店での当初のやり方は、
脱衣室にエアコンを設けることから
始まりました。
10年ほど前に建てた粟野の家からです。
2015年に新住協の全国総会が
名古屋で開催された時、
粟野の家は見学コースに入ってました。
会員の多くが見ていますが、
お風呂が注目されることはありませんでした。
実はエコキュートのタンクも
室内設置してあったのですが、
こちらも2.3質問が出た程度でした。
タンクの室内設置は北海道では常識ですが、
こちらでは最近ようやく認知されてきたようです。
- 当初は脱衣室にエアコン設置だった
お風呂の水蒸気利用とカビ対策
次に、ユニットバスのドアの上に
開口を設けるようになり
その後、サーキュレーションファンを
設置するようになりました。
上の写真は2年ほど前の設計で、
今はもう少し改良しています。
さて、それでもカビが生えたらどうするかとか
梅雨時はどうするんだとか
疑問に思われる方もいると思いますが、
その質問に
納得できる説明をしてくれる設計者を
探す以外ありません。
- 家の中やお風呂のカビは
手入れをしていない
手入れを怠っている
住まい手の責任のように
思われていますが、
設計者の責任の方が
大きいのが本当のところでしょう。
かつてサッシの結露は冬の風物詩などと言う
建築士もいましたが、今ではいません。
近い将来、お風呂のカビは
どう言われるようになるのでしょう。
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