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社長ブログケヤキの木の下で

2021年3月26日

Heat20 誤解してるかも


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
快晴ですが3.9度と、少し肌寒い美濃地方です。
最近は新築を検討されている方の多くに
Heat20が浸透してきているようです。
多くの新築検討者の方がYouTubeなどをご覧になっていますから
一昔前(と言っても、ここ2.3年前)に比べ、
住宅の性能についてそれなりの情報をお持ちになっています。
最近、危惧するのは
Heat20のG1、G2の数値だけが独り歩きしているように思うからです。
最低でもG2にしたいとか
他の設計事務所ではG1で十分と言われた
あるいは、6地域のG2なんて、
現在の北海道のG1レベルなんだから
そんなの必要ありませんと言われたとか
YouTubeで十分勉強したつもりで性能の良い住宅を建てようと、
HMや工務店、設計事務所に行ってみると
自分が思っていたのと何か違う…
建築会社5社回ってみると
そのうち4社からはそんな性能必要ないと言われる
(10社回って9社かも)
何度も聞いているうちに
G1くらいでいいかなと思い始める
少なくてもHeat20のG1なんだからと自分に言い聞かせ、
手ごろな工務店で断熱を少々強化。
あるいは
サッシを少しグレードアップしてG1にして契約…
上の話はYouTubeだけで勉強した方の一つのパターンでしょうか。
コロナ禍で大学の授業もリモートが多くなってますが、
YouTubeと異なるのは全てテキストがあることです。
その他のオンラインの講義でも
その多くは手元にテキストがあって、
自分で見返したり、読み返したりすることができます。
YouTubeでの性能の話もテキスト無しに聞いていれば、
自分の聞きたいところしか目や耳に入ってきません。
しかもYouTubeも玉石混交ですから
勉強したつもりが実は勉強ではなく、
単なる情報収集に終わって
分析までいっていないケースが多くあります。
そのため、自分の立ち位置というかスタンスが定まらず
つい、易きに流れてしまいます。
Heat20も設計ガイドブックが出版されています。
ご覧になられた情報をきちんと分析するには
それなりのテキストが必要です。

設計ガイドブックはそのうちの一つで、
図や写真を順次、見ていけば内容が
視覚的に把握できるようになっています。

情報収集だけでなく一歩進んだ分析をするには
やはり本が大切です。
これから新築を検討される方は
情報過多の海の中を行くわけですから、
羅針盤が無ければただただ、漂うことになります。
設計ガイドブックを読むとG1、G2がどのようなものなか
単なる数値だけ見ていると誤解をしていることがわかります。
ガイドブックのP9の図3
「Heat20 G1・G2と諸外国の基準(2012年時点)との比較」を見ると
G2は暖房デグリーデー2000度日(6地域)以下では最低
G1に至っては3000度日(4地域)以下で最低の基準
Heat20のG2でも6地域では、
諸外国に大きく後れを取っている値だということが分かります。

ましてG1となると…

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