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社長ブログケヤキの木の下で

2021年4月26日

覚悟


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
4月も下旬とは言え朝の8度はやはり寒く、
少しだけ薪ストーブを焚いてます。
先日トヨタの社長が
「日本と欧州で同じヤリス製造するとき
欧州では自然由来のエネルギー、日本では化石由来のエネルギー。
同じ価格なら消費者は欧州のヤリスを買うだろう」と
ネットのニュースに出ていた。

2050年に温室効果ガスの排出をゼロにする前に
2030年に2013年比で46%にすると先日、国際公約した日本。
早速、小泉環境相が日経新聞のインタビューで
住宅やビルにパネルの設置を義務付けを検討するため
関係省庁と協議すると述べた。
これから家を建てようとする方で
自分の家がどれだけの一次エネルギーを消費する家か知ってる人は
鉦や太鼓で探してもそうそういるわけではありませんが、
設計者はちゃんとわかります。
家族4人で住むと年間にどれだけの一次エネルギーを消費し、
それは国が定めた省エネ基準住宅の家の何%か
あるいは更に一歩進んだ認定低炭素住宅の基準値の何%の家なのか
住宅のエネルギー問題は
先ず、家で消費するエネルギー自体を少なくすることが基本。
その上で、どうしても使わなければならないエネルギーの調達先をどうするかですが、
自分で選べるのは
パネルを設置するか
電力の契約先を変えるかの二つしかありません。
住宅に対する価値観は人それぞれですが、
冒頭のトヨタの社長の話と同じで
二つの家が並んで建っていて
外観は全く同じで見分けがつかない
家の中の床や壁や天井も全く同じ
でも、一次エネルギーの消費量は全く違う家があるとしたら
多くの方がエネルギー消費の少ない家を購入されるでしょう。
これから注文住宅を建てられる方は
個人資産であっても、
ある側面では社会に対する責任を負う覚悟も求められる時代の
入り口にいるのかもしれません。

デザインやインテリアだけを考えればよかった時代は
もう戻ってこないでしょう。

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