HOME >> ケヤキの木の下で

社長ブログケヤキの木の下で

2021年5月12日

シロアリが出たけれど


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
週末は城屋敷の家の杉板見学会(満員御礼m(__)m)
サイディング全盛の日本の住宅ですが、
再生可能と言う観点から見れば杉板に軍配が上がります。
最近はSDGsの追い風もありますが、
まだまだ一般の方の認知は低いものです。
ただ、倉敷や高山と言った日本の古い町並みの家では
漆喰と板貼りの外壁が基本。
サイディングが当たり前と言う風潮に一石を投じることができればと思っています。
準防火地域でも板張りの外壁は可能ですので、
ご興味のある方はお問い合わせください。
さて、シロアリ
紺屋(こうや)の白袴ではありませんが
先日、外壁の塗り替えをしている紙太材木店のショールームで羽蟻がでました。
100年ほど前に古材で建てられた造作材の倉庫を
18年ほど前に改装した建物。
なんの防蟻処理もしてませんから、偶に食べられるのは仕方がない。
と言ってもそのままにしておくわけにはいきませんから、
食べられたら出て行ってもらうことになります。
この建物、化粧直しをして見違えるようになりましたが、
まだ足場が立っているので写真は後日。
早速来ていただいたのは
○○シロアリとかJAといった
床下全面に薬剤を散布したり
やたら土台に穴を開けて薬剤を注入するのが専門の業者ではなく、
シロアリの専門家。
ご本人は技術者と言われます。
シロアリの生態を何十年も研究されてますから
2時間ほどで処理を完了、颯爽と帰って行かれました。
もう10年以上のお付き合いになりますから、
何度もお世話になってますが
実は以前自宅がやられた時も来ていただいていて、
今回のショールームで自宅関係では2回目です。
どんなことでも、
その道の専門家と話をするのは楽しいもので
話を聞いているとシロアリに対する認識も変わってきます。
一般の方はどちらかと言えば
シロアリ、イコール害虫、何か分けのわからない生き物
家が食べられてしまう恐ろしい虫
絶対に家に来てもらっては困る生き物
と言った所でしょうか。
ところが彼に言わせると、
シロアリなんて地面の下ではどこにでもいる生き物
言わば地面の下は彼らの住処
そこに穴を掘って基礎を作って家を建てて
入ってこないように薬剤をやたら撒いているのが人間
薬剤の効果は大抵5年だから…
ハエやゴキブリが出るからと
家中にキンチョールを噴霧する人はいないけれど、
シロアリだと床下前面に薬剤を散布して
土台に穴を開けて薬剤を注入。
ハエやゴキブリならその一匹に吹きかけるだけなのに、
シロアリだと床下前面。
シロアリのいるところは床下でもごく一部なのに全面散布。
私は耐震診断をするので
診断の時は床下を点検しなければなりませんから、床下に入ります。
でも必ず、住まい手の方に5年以内に床下の防蟻工事をしたか
どうか確認します。

体質的なこともあるかもしれませんが、
防蟻処理をした床下に何も準備せずに入ると
その日一日体調が悪くなるからです。

国の基準を満たしていると言われる薬剤でも
全ての人に安全という訳ではないようですし、
ラウンドアップのように世界中で禁止している国も多い中、
日本ではいたるところで販売されてる薬剤もあるわけで、
どう判断するかは最終的には個人の判断ということになります。
紙太材木店でも新築の建物の防蟻処理は
ホウ酸を使ってますが、
絶対大丈夫なんてことは言えないわけです。
様々な工夫でシロアリが入ってこないように措置を講じておいて、
それでも入ってこれば速やかに出て行ってもらう仕組みを作ってます。
人もまた、自然の中で生かされているわけで

シロアリが出たからと言って過敏に反応するする必要は、
無いように思います。
シロアリが出た時、
薬剤を撒くのが専門の業者に依頼するか、

シロアリの専門家に依頼するかはあなた次第と言うことになります。

Archive

ご相談予約
資料請求