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社長ブログケヤキの木の下で

2009年11月23日

柱の上下

今朝は少しゆっくり起きたので、
昨日のコメントに返事を書いている間に
岡本大工さんや松田大工さん山田大工さんが来て
打ち合わせに入ってしまい
そのままF様邸の資材搬入のため
岡本大工さんと現場に行って、
ようやく戻ってきました。
明日から、八百津町のF様邸の建前です。
さて、工場では松田大工さんたちが引き続き加工をしてますが
皆さんは檜の柱のどちらを上にして、
どちらを下にするかお分かりになるでしょうか?
11.22 鴨居ほぞ加工2 006.jpg
上の写真では柱が4本並んでます。
どの柱も、伐採される前に木として立ってたように建てられます。
つまり地面に近い方が床に、
空に近いほうが上になります。
逆さまに建てられることはありません。
でも、どうやって見分けるんでしょうね。
製材されて柱になるとどちらが上でどちらが下か
分かりにくくなります。
見分ける方法の一つが節です。
右から2本目の節のある柱の
上の節を拡大してみましょう。
11.22 鴨居ほぞ加工2 001.jpg
円形の節の中心が上に少し偏っているのが
お分かりでしょうか。
節は、枝ですので
斜め上に向かって生えていきます。
自分自身も支えなくてはなりませんから
地面に近い側の年輪は上側より広くなります。
ですからこの場合、写真の下側が地面になります
柱を立てるときも土台側になる事になります。
他の節も見てみましょう
11.22 鴨居ほぞ加工2 002.jpg
11.22 鴨居ほぞ加工2 003.jpg
11.22 鴨居ほぞ加工2 004.jpg
いかがですか、
どの節も中心はどちらかに偏ってますね。
これで簡単に見分けることが出来ます。
では、節の無い木はどうでしょう?
その場合、木肌の心材と辺材の割合で見ます
根元に近いほど辺材が少なくなります。
でも、どうしても分からない場合は
天秤にかけて重さを計り
重いほうを下にします。
上も下も関係ないじゃないか
強度が出れば同じだという考えもありますが
1000年以上前から続く日本人の美意識や几帳面さの現れでしょうか、
潔さという言葉のほうが近いかもしれませんね。
今日のお話は柱の上下の見分け方でした、
明日も、楽しみにして下さいね。
明日、建前でしたね・・・・。

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