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社長ブログケヤキの木の下で

2010年3月9日

こんばんは、
紙太材木店の田原です。
今日の雨で可児市のT様邸の工事はお休み。
古い家を解体すると
昔の人たちがいろいろ工夫して作った物が
出てきます。
こちらの釘もその一つです、
羽子板ボルトの固定用の釘として
使われていました。
20100309204839.jpg
これは鍛冶屋さんが作った釘です。
頭の直径は11ミリ
胴の太さは5ミリ
長さは6センチです。
もう少しアップしてみましょう、
20100309205034.jpg
胴は丸い形ですが
先端2センチは四角錐です。
先の四角錐の部分を継ぎ合わせて
一本の釘にしてます。
もともと長かった釘を
わざわざ短くする事は考えられませんから
なんらかに事情で
短くなった頭と胴の釘があり
それを利用して
金物固定用釘にしたようです。
この建物は戦後の建物ですので、
私達はつい数十年前まで
釘でさえ捨てることなく
鍛冶屋(身近には既にありませんね)さんで
加工しそれを再利用していました。
時代は変わってしまいましたが
使えるものは捨てることなく
再利用するのが当たり前の時代が
またやってきました。
それが普通で
ここ数十年の使い捨て時代が
ちょっと変だったようです。
日本の家が30年を待たずして
壊されるてきたのは
その変な時代の象徴ような気がします。
100年、健康で安心して暮らせる家、
それが日本中で当たり前になるには
まだまだ時間がかかりますが
そんな家もちゃんと出来ていますから
みなさんご安心下さい。
それにしても
手作りの釘
味がありますね、
なぜ、こんなに魅かれるのかな~
20100309204608.jpg
それでは皆さん
また明日。

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