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社長ブログケヤキの木の下で

2024年7月29日

冷暖房負荷を

  • 住まい手のセンスを感じる設え 犬山の家

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    暑い毎日が続きます。
    最近では窓に取り付けるエアコンがありますが、
    吹上の現場では
    付加断熱工事の真っ最中でまだ、窓が付けられません。
    窓さえ付ければ、エアコンも付けることができます。
    付加断熱だけで充填断熱はまだでも、
    窓用のエアコンで十分涼しくなります。
    出力は1.4kwで、
    6畳用エアコン2.2kwの
    6割ほどの出力しかありませんが、
    24時間換気はまだ付いていません。
    2時間に1回
    空気が入れ替わるわけではありませんが、
    大工さんは一人ですし
    ユニットバスの開口はそのままで
    設備配管の穴も開いてますから
    時々窓を開ける程度で換気は十分でしょう。
    充填断熱をして気密シートも張れば、
    一段と涼しくなります。

 

  • 人が住み始めてからの
    冷房負荷の計算には
    様々な要素が対象になります。
    TVやプロジェクター
    パソコン
    冷蔵庫
    太陽光パネルがあれば
    そのパワコン
    食洗機や
    照明器具
    洗濯機
    それに調理も
    もちろん人間が何人いるかもetc
    全て発熱、つまり熱を出してるんですね。
    これらの項目は顕熱ですが、
    もう一つの熱である潜熱も対象になります。

 

  • 潜熱の対象は
    水蒸気を発生させるものになります。
    食洗器やお風呂
    室内干しや
    熱帯魚を飼ってるならその水槽
    もちろん人からも潜熱が出ますから人間も対象
    これらの対象は顕熱や潜熱を出しますから、
    出すエネルギーを全てW(ワット)に換算します。
    空調の教科書には
    それぞれ何Wの熱が発生するか出ています。
    上記に加え、
    日射や家そのものの断熱性である
    Ua値も考慮して、冷房負荷を計算します。
    外気が最近のように
    気温37度、湿度50%の時、
    室内を気温27度 湿度60%にするには
    何wの冷房エネルギーが必要か?
    もちろん、2時間に一回換気をしますから
    (家中の空気を2時間で入れ替える)
    その上での必要な冷房エネルギーです。

 

  • 一昔前の話し
    「毛皮のコートは暖かいですよね
    ダウンジャケットは暖かいですよね
    真夏に着ますか?
    やり過ぎの断熱は
    真夏の毛皮のコート
    ダウンジャケットです、
    ほどほどの断熱で十分です!
    必要以上に断熱すれば
    真夏の家の中は暑くなりすぎます」
    こんな文句が
    まかり通っていた時代もありましたが、
    残念ながら
    ひょっとして
    今でも言ってるHMや工務店があるかもしれません。
    Ua値を加味して
    冷房負荷を計算すると分かりますが、
    Ua値が良くなればなるほど
    (断熱性を上げることと同意)
    冷房負荷も低くなっていきます。
    もちろん、日射の制御が前提です。

 

  • 真夏の冷房はこの暑さの中では必須であり、
    今後、夏の気温が更に上がり
    同時にその期間も長くなることが予測されています。
    外気が
    35度65%の時
    家の中を
    27度60%にするには
    この家では
    どれだけの冷房エネルギーが必要か?
    同時にどれだけの水蒸気を
    除湿しなければならないか?
    エアコンだけで除湿できるのか?
    HMや工務店、
    あるいは設計事務所の設計者には
    その計算根拠が求められる時代になりました。

 

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