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社長ブログケヤキの木の下で

2011年10月9日

屋根裏に光る・・・

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
3連休、快晴ですね。
今日はお休みですが、現場も快調です。
さて、昨日は紙太材木店が30年前に建てた
可児市のS様邸
10.8. 2011 001.jpg
先日、メンテナンスにお伺いしたときに
依頼されていた耐震診断の結果報告です。
土葺きの瓦屋根で
筋交は入っていますが壁は土壁
当時の建物を
今の評価基準で評価すると
ほぼどの建物も1階は0.3~0.5程度
この評価が1.0以上で
震度6強の地震が来た時に「一応倒壊しない」という範疇に入ります。
一応です・・・
1.5以上で初めて「倒壊しない」です。
S様とはこれから
耐震補強工事の打合せに入ります。
さて、
この写真は先日お伺いしたO様邸の天井裏
9.28.2011 021.jpg
お伺いしたのは
耐震診断のためですが既に金物がたくさんついています。
訪販業者に
地震がきたら必ず倒れます、
補強しなくちゃいけませんと言われ
取付をしたそうです・・・
でもどれだけ効果があるのか不安になって
確認してもらいたくて
診断の申込をされたようです。
通常、接合金物には
短期耐力〇〇kN、 N値〇、(旧)建設省告示1460の〇に相当と言うのがあり
新築の建物で使う金物はすべて
その強度などが公的機関で試験でされ、
評価が定まったものを使用します。
しかし、上記の訪販業者の金物にはそれがありません。
業者に連絡をして聞いても「取得していません」
それだけです。
となると固定してあるコーチスクリューボルトの長さ、本数、直径、取り付け位置など
明確な規定が無いということになります。
これではこの金物を取り付けることによって
どれだけ強度が増すのか、
どれだけ耐震性が増すのか
誰にも分かりません。
むしろ取り付けることによって
柱や梁を傷める恐れさえあります。
写真のボルトも柱の端に取り付けられています。
今回の上の事例では
この金物はないものとして評価する事になりました。
数百万もの金物を取り付けても
きちんと評価されたものでなければ
その効果は誰にも分かりません。
10年ほど前に白蟻の駆除をして
その後、定期的にメンテナンスに来るようになり
数年前から、耐震金物を勧められ昨年契約
今は太陽光パネルをと言われているそうです。
それでは
皆さん、また明日。

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