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社長ブログケヤキの木の下で

2011年10月26日

炬燵

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
本日は快晴!
気持ちのいい朝です、
絶好の屋根葺き替え日和(笑)
昨日は50%の降水確率で
ほんのちょっとだけ
ほとんど降ってないといったほうが
正しいぐらいの雨
天気予報が恨めしく感じましたね。
今日は一昨日の続きです。
さて、
昨日の朝ズバ
震災以後、
炬燵の売れ行きが絶好調と報じていました。
炬燵やストーブのように
局所的に暖める暖房器具
これらで温まる事を
採暖といいます。
日本では
冬の暖房はこの採暖が主流でした。
でしたと言いましたが
今でも主流ですね。
食事が済めば
掘り炬燵や暖房器具のある居間に
家族みんなで集まって温まる。
そこでTVを見ながら団欒するのが普通でした。
ですから
暖房費は居間で使う分だけで
よかったのですから
日本人の使う暖房エネルギーは
世界的に見ても少ない部類でした。
それが時代とともに
個室が増えて
各部屋に一つの
ストーブ、エアコンが当たり前になり
食事が済めば
それぞれの部屋で
ストーブやエアコンで温まることが
普通になりました。
ストーブのある部屋は暖かいけれど
一歩部屋から出ると
廊下、トイレ、脱衣室、お風呂は
とても寒いと言うのも
日本の家では当たり前のことでした。
でもその結果として
ヒートショックで亡くなる人は
交通事故で亡くなる人より多くなってしまいました。
採暖が主流の日本とは異なり
韓国や欧米では
家全体を暖めることが主流ですから
暖房に使うエネルギーは
日本よりはるかに多いのですが
そのことから
いかに暖房エネルギーを使わない家を建てるか
家自体の性能を、いかにして上げるか
という方向に国全体が取り組むことになりました。
古くはカナダのR2000住宅(1980年代)
(カナダの家庭で使っている年間暖房費を1/4にするという国家プロジェクト)
残念ながら日本の大手住宅メーカーは全て脱落していきいましたが・・・
EUでは家全体の性能を向上させ
2021年以降に新規に建設された建築物は
ほぼゼロエミッションであることが義務付けられています。
つまり、無暖房住宅
住宅の基本的な性能を上げることで
それを実現させる方向です。
あとわずか10年後ですね。
日本でも
次世代省エネ基準と言う言葉がありますが、
それで建てても冬には風を引きそうになるくらい
寒い家になってしまいます。
なぜなら暖かい地域では断熱材が薄くてもいいように
その基準が作られているからです。
この4地域当り(東海地方)でも
1.2地域(北海道、東北)並みの基準なら
随分違うのですが・・・
気密、断熱、換気これらの基本的な性能を上げなければ
冷暖房システムの改善はありえません。
省エネな炬燵も
基本的な性能の無い家なら仕方がありませんが
基本的な性能ある家なら
炬燵の電気代で家中、
トイレもお風呂も脱衣室も
暖かいことを知って頂きたいと思います。
それでは
皆さん、また明日。

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