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社長ブログケヤキの木の下で

2024年10月16日

心地よい空間とは(3)

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    なんだか怪しい雲行きの美濃地方
    まだ雨は降っていませんが、時間の問題の様です。

 

  • 8月から復活した電気やガスの補助金は
    10月で終了しますが
    またまた、与党は
    補助金の延長を検討中とか(与党だけではないようですが)
    これはある意味、建築業者や住宅業界を甘やかす構図です。
    過去何十年にもわたって繰り返され、
    結果は
    性能の低い家の蔓延と
    性能の高い家の駆逐。
    多少性能が低くてもお値打ちで、お安くなります。
    断熱性能等級4は国が定めた基準で
    一昨年まで最高等級でした。
    暖房や冷房すれば
    十分暖かく、涼しい家になりますから
    心配はいりません。
    こんな具合に耳元で囁かれれば
    ソレモソウダネ
    (2030年までに等級4は既存不適格
    等級5が最低基準になります)
    この構図をいつの時代に断ち切れるのか?
    家余りの時代に
    将来更に余る家を建てることのだけは避けたいですね。

 

  • さて、心地よさとか居心地のよさを感じる
    空間や場所と言うのは、
    写真でお伝えすることはなかなかできません。
    多くの設計者が名建築と言われる建物を訪問するのは、
    実際自分で行ってみて
    その建物の心地よさや居心地を
    自分で体感するためです。
    なぜ、そう感じるのかを自分なりに解釈したり推測し、
    その解と思われるものを
    自分の設計の中に取り入れるためです。
    一般のこれから住宅を建てようとする方も
    新築を建てた友人の家に行った時、
    居心地のいい空間や場所を探してみてください。
    場所と言うのはダイニングの
    この椅子に座った時とか、
    リビングのこのソファーとか
    ピンポイントの場合もあります。
    そしてなぜそこが居心地がいいのか
    その空間を心地よいと感じるのか
    自分なりに考えてみる。
    そこには、いろいろな要素があります。
    部屋の広さ、高さ、明るさ、窓の大きさ
    窓の位置や種類、壁の位置、壁の高さ
    照明の明るさ、配置
    外の見える景色、植栽
    家具、椅子の座り心地
    床の色、どんな床か、
    壁の仕上げ材、
    天井の高さや勾配、吹抜け
    etc
    数えればきりがありませんが
    自分なりの解釈をしてみる
    自分がこの空間に
    居心地の良さを感じるのは多分こうだからなんだな。
    完成見学会のようにその場に設計者がいれば
    心地よさについて聞いてみてもいいでしょう。
    感性のある設計者なら待ったましたとばかり、
    あれこれ説明してくれると思います。
    もちろん、全くそんなことには
    頓着しない設計者もいますから
    人を見て聞くしかありません。
    間取りや生活動線も大事ですが
    更にその先には、
    居心地のいい場所や
    心地よさというものがあります。

 

  • ネットやYou TubeなどのSNS
    雑誌などでも分かりません。
    実際にそこに行くしかありませんが
    そこがどこか?
    聴竹居をはじめ
    一般公開されている建物は数多くあります。
    故きを温ねて新しきを知るではありませんが、
    大抵のことは既に昔の人が考えていますから
    住宅展示場に行く前に
    名建築と言われる建物を
    訪問しても損はありません。
    実は今月末にKKBの仲間と俵屋に泊まります。
    前後に工事中の妙心寺の庫裏や
    横内敏人事務所etc訪問予定
    聴竹居は予約が間に合わず断念。
    どんなんだったか、また報告しますね。

 

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