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社長ブログケヤキの木の下で

2023年7月14日

住まいの維持管理費用


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
あと少しで梅雨明け…と、
指折り数えて待っていますが
そんなに簡単にはいきませんね。
私の住んでいる地域は、7月がお盆。
お寺の住職は猫の手も借りたいほどの大忙しで、
2日間で180軒ほどの檀家を廻って
仏前でお経をあげます。
もちろん一人ではできないので
8月のお盆のお寺の住職に
手伝ってもらうことになりますが、
地域が全部7月盆だと
誰に手伝ってもらうのか?
遠い所の檀家は常滑や大垣とか
別の日に行かれて
お経をあげると言われてましたが
半日がかり、一日がかりになると言ってました。
今日はお寺でお施餓鬼です。
さて、先日墓地の清掃がありました。
お盆の前に行うのが恒例になっていて
墓地の所有者に連絡をして、
皆で行います。
自分の家のお墓の周りではなく
墓地周辺の通路や共有部分の掃除がメイン。
もちろん、連絡しても来ない人もいるわけで
たまたま都合がつかない人も多くいます。
中には何年も来てないのが、
一目でわかるお墓もあります。
畳3畳分もあるような
立派なお墓ですが
草ではなく木が生えている…
もちろん、草もぼうぼうですけど。
他家のお墓と言うのは、
たとえ草引きでも手を出しにくいものです。
大勢集まっていましたから
このままではあかんやろと言うことで、
皆で木を切ったりして掃除をしました。
せめて年に一回来て掃除すれば
こんなにならんのにと、皆で言い合った次第。
住まいのメンテナンスも
同じようなことが言えます。
人任せの意識が強いか
自分事とする意識が強いか
自分の家だから
日頃の点検や不具合には気を付ける
なにかあれば自分でやり
手に負えないものはプロに任せる
そんな意識のあるひとと
そもそも
建ててしまえば
何かある時までは気にしない人たち

住まいは何十年も使うものだからこそ、
維持していくにはそれなりのお金がかかります。
設備機器はもって15年
10年を越えれば
トイレの便器x2が
エアコンx3が
食洗器が
冷蔵庫が
給湯機が
それ以外でも
網戸が
屋根が
外壁が
etc
長期に渡って様々なものを
使用するということの経験を、
多くの方がしたことがありません。
この長期と言うのは
5年や10年ではなく、
それ以上20年、30年を越える期間です。
そもそも
今30代で家を建てる方が住んでいた実家は
ご両親が建てられた家で築年数も20年ほど。
お祖父さんが建てた家で
同居であればそれなりの年数が経ってますが、
同居であっても高校を卒業するまで
あるいは就職するまでなので、
住んでいた家の維持にお金がなんて話や
それをある程度意識したり
両親から家のリフォームやメンテナンスで
こんなにお金がかかったと聞かされた人以外
それほど多くいるわけではありません。
自分が育った環境では
住まいの維持管理に
それなりの費用がかかるという経験や
両親が経験したことの話など
無かった人が大半と思われます。
それはそれで、どうしようもありません。
だからこそ
ご自分の頭で考える必要があります。
住まいを維持していくにはお金がかかる
それは20年を越えると
100万単位の可能性がある。
ということで
普段の生活とは別に
住まいの維持管理費用を
積み立てておくことが求められます。
欧米などでは
1600円/m2・年などと言われてますが
貨幣価値や手間や資材価格など
異なる要素も大きいので、
参考値程度と考えておくべきでしょう。
雑誌のアンケートなどでは
HMや工務店の検討要素の中に
メンテナンスという言葉があります。
住まいのメンテナンスや維持管理を
彼らがロハ(タダ)でしてくれるわけではありません。
今までの日本人があまり意識してこなかった
経験してこなかった、住まいの維持管理費。
どんなに性能のいい家に住んでも
どんな大手のHMの家でも
維持管理には
お金がかかるということを
くれぐれもお忘れなく。
上の計算では
30坪100m2の家で
30年で480万円でしょうか。
だから家なんてできるだけ安く建てて
30年経ったら
壊して新しい家を建てればいいんや
そんな考えで造る方も建てる方も
やってきたのが日本
その負の連鎖のツケを払っているのが、
いまの世代と言うことになります。

30年後

子供たちの世代が500万でメンテナンス

30年後

子供たちの世代が3000万で住宅ローン

どっち?

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