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社長ブログケヤキの木の下で

2023年7月31日

経年を楽しむ暮らし


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
寝苦しい夜が続きます。
このブログを読まれる方の多くの方は
エアコンを稼働させ、
十分な睡眠をとられていると思います。
実は我が家の寝室のエアコンが壊れました。
マーフィーの法則ではありませんが
この暑さの中、この時期に・・・
購入したのは23年前。
それほど頻繁に
使用することが無かったので、
実際の使用時間としては
期間の割には少なかったと思います。
昔の日本製品は、長持ちしてくれます。
ただ、機械設備は必ず壊れるものと
改めて実感した次第。
それも、一番必要な時期に。
住まいの設備品は、
壊れる前に交換でしょうか。
ただ、まだ使えるのに交換は
もったいないが邪魔します。
さて、住まいについて大切なことの一つに
長持ち、つまり耐久性であるとか
交換、修理の容易さがあります。
住まいはモノ、
つまり物質で出来ていますから、
経年により変化あるいは劣化していきます。
人工的に作られたものの宿命で、
コンクリートでも長い年月の間には
劣化していきます。
住まいの内装(床壁天井の仕上げ材等)や
外装(外壁、サッシ、屋根、軒裏等)を
新品のまま、あるいはそれに近い状態を
保ちたいという方も多くいます。
実際それをしようとすれば、
数年おきにどこかに
手を入れることになりますから
費用も相当掛かります。
多くの方はできるだけ、
メンテナンスのコストのかからない
資材や部材を望まれます。
デザインと予算
それに流行、
あるいは誰もがそうしているという常識?
の狭間で、
どうしようかと考えられます。
人工的なものの経年変化
(主に視覚的な変化)は
人の感性の中では
違和感のあるものとして捉えられ、
修理や修繕が繰り返されます。
クロスやフローリングの張替え
あるいは外壁塗装などが
挙げられます。
一方自然なものの経年変化は
それほど違和感なく、
受け入れられているケースが
多々あります。
人工的なものも、自然なものも
変化するという点では共通していますが
その変化を
一方は受け入れられ、
もう一方は受け入れられません。
古い町並や建物がある、
高山や古川、白川郷、馬籠や郡上
岐阜市内の川原町など
そこで実際に生活が営まれているわけですが、
自然な経年変化が受け入れられています。
そして、多くの人がそこを訪れます。
一方、新たに開発され
大手のHMの家が立ち並ぶニュータウンに、
その町並みや家を見ようと集まる人の話は
聞いたことがありません。
お金や時間を使ってまで
見に行きたい町並みや家がある一方、
最新の住まいが建っている
ニュータウンは見向きもされないけれど、
建てる住まいはそちら側。
この矛盾の源はどこにあるのか?
どこから来たのか?
常識、
あるいは当たり前と呼ばれるものが
住まいにおいても多くあります。
自分が借金をして建てる家です。
次の世代、更にはその次の世代にも
住んでもらいたい家なのですから、
他人の考える常識や当たり前に
捕らわれる必要はありません。
同じ経年変化でも
受け入れられる変化と
受け入れられない変化があって、
受け入れられる変化は
経年変化による味わいと表現されます。
古代ローマで使われていたラテン語の
パティーナと言う言葉がそれで、
2000年以上も前から使われていました。
受け入れられる
経年変化であれば、
受け入れられない経年変化による
メンテナンスの費用を
抑えることができます。
30歳で家を建てれば
95歳まで65年間住むことになります。
メンテナンス費用は
1500円/m2として
100m2の家なら毎年15万
それが65年ですから975万
できるだけこの費用を抑える必要がありますね。

こちらも参考までに。
バルコニーなんてお止めなさい 2013.3.15
昨日、積水ハウスのトークイベント
「皆川明さんを招いて経年を楽しむ暮らし」が
ありました。
どんな内容だったのか・・・
田原義哲の Instagram その1​​
https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/
​​田原義哲の ​ Instagram その2
​​
https://www.instagram.com/yoshisatotahara/
紙太材木店の​ Instagram
https://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/​

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