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社長ブログケヤキの木の下で

2013年12月17日

二つのパッシブハウス

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今週の新建ハウジングの見出し、
「2030年の暮らし想定」で
東京都市大学のある教授の考えを紹介しています。
次世代型パッシブデザイン・ハウス
パッシブハウス
対義語は強いて言うなら
アクティブハウス
一般の方は恐らくよくわかっていないと思いますが
パッシブハウスを提唱する工務店や建築家
あるいはフランチャイズには
大きく分けて二つの考え方があります。
一つはその言葉通り
できるだけ機械的な設備を設置しなくて
暮らし易い家を作ること
但し、そのためには出来うる限り
家本来の性能を高めておくというもので
それは十分な断熱性能を備え
水蒸気が壁の中に入り込まないように気密精度を高め、
換気を計画的にきちんと行い
冷暖房システムを必要最低限に可動させるというもの
もうひとつのパッシブハウスは
できるだけ機械的な設備を設置しなくて
できるだけ暮らし易い家を作ることは同じですが
そのためには
ほどほどの断熱
気密は魔法瓶のような家になるので極力しない
換気は風の通りや通風を考慮した自然換気
冷暖房は必要な時に必要な場所で
そして
エネルギーを使わないことに重きを置いて
外と隔絶された魔法瓶の様な住宅は建築的に本当に豊かか?
と問います。
夏は暑いのは当たり前
冬が寒いのも当然で
自然の中で四季を感じながら暮らすのが豊かな暮らしだ。
両者とも
パッシブハウスを提唱していますから
一般の方が混乱するのは当然ですね。
家、あるいは住宅には
人それぞれ思い入れがあり
10人いれば10通りの考えがあります。
ある人はデザインや間取りであり
またある人は性能であり
また昔のように使ってる木材に価値を置く人もいます。
何を尊重したいかは
お客様が決めればいいことですが
そのためには物差しを持って頂く必要があります。
白紙の状態でモデルハウス廻りをすれば
頭はこんがらがってしまいます。
上のパッシブハウスのように
それぞれの意見で家を建てれば
出来上がる家は全く違います。
家を建てるとき
夫婦の中でもしばし思考停止になることがあります。
(物差しがないのでお互い相手に納得してもらえない)
思考停止したときの脱出ヒント
時間軸を考えてみる
住宅自体のそして自分自身と家の関わり
過去、現在、未来
家はどうあるべきか
家とどう関わっていくか
水平軸を考えてみる
韓国、中国は
アメリカやヨーロッパはどんな制度
北海道はどうかな
暮らしやすさの本質は
その家で健康に過ごせること
その他はほとんど付け足し
今回の新建ハウジング
「2030年の暮らし想定」
東京都市大学の教授の紡ぎの家
三浦編集長のブラックジョークかも
2030年と言えば
今から15年以上先ですが
30代半ばの人が家を建てたとすれば50歳前後
子供の教育資金がもっともかかる頃ですが
二つの同じような名称のパッシブな家のうち
どちらを建てているかで暮らしやすさはずいぶん違います。
健康に暮らすには身体的な負担をできる限り少なくすること
我慢をしたり、家の中で体を鍛える必要はありません。
世界に目を向ければ
15年後、20年後の家のあり方がわかります。

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