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社長ブログケヤキの木の下で

2023年9月20日

どこに


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
9月も明日から下旬に入りますが、
昼間はまだ30度を超す暑さ。
夜間はようやくエアコンなしで
眠れるようになりました。
子供の頃の8月が、
そのまま9月まで伸びたような気温です。
秋が短くなるのは
残念という気持ちとともに
これから先、
夏の暑さはどうなるのかという
漠然とした不安を感じるこの頃です。
今朝の日経新聞に
イギリス第二の都市、
バーミンガムの財政破綻と
日本の基準地価の上昇が地方に波及
という二つの記事が出てました。
日本の地方の自治体は
3割自治と言われるほど
財政基盤が弱いのですが、
あまり知られていません。
予算の多くは国からの補助金で
成り立っています。
人口が減少し高齢化も進み、
生産年齢人口は
減ることはあっても、
増える可能性はあまり高くありません。
何とか人口を増やそうと
あの手この手でどの自治体も色々考えるのですが
限られたパイを誰がとるかの競争で、
パイ自体を増やそうとしても
3割自治では予算の確保に難儀します。
明石市のように工夫を凝らして、
成功している自治体もありますから

地方の行政には何とか頑張ってもらいたいものです。
記事によればバーミンガムの財政破綻は
数千人いる女性職員に
長年ボーナスを支払っていなかったため
訴訟を起こされ、
その支払いの財源が無いと認定され
破産したとか。
理由は様々ですが、
日本では夕張市の財政破綻が記憶にあります。
地方在住者としての懸念は
上水道や下水道にかかる財政負担です。
新たな宅地には上下水道が引かれますが、
既存の上下水道の維持管理にも
実は相当程度予算を取られています。
それに加えて新設する訳ですが
ここ数十年の間に
住宅地には既に家が建っていますが、
新たに住宅地として開発する土地は
既存の住宅地と離れたところであったり、
田や畑を宅地に変えたところ。
そうなると上下水道の総延長は
年々延長されるわけで、
メンテナンスや維持管理費用は
増えることはあっても
減る可能性はありません。
人口は減り
高齢化に伴う生産年齢人口も減り、
社会福祉の負担も増加していきます。
各地の自治体にある社会福祉協議会が
破綻するケースがありますが、

私の住んでいる川辺町の社会福祉協議会も
コロナを境に急速に財政が悪化し、
今年は町の予算で何とか運営されることになりました。
近隣では既に社旗福祉協議会は、
営利企業が運営しているところもあります。
当然、利用料金はそれなりのものになります。
同様の事は既に水道事業でも行われており、
宮城県では上水道が民営化されています。
事業者は営利を目的としますから、
利用料金は従来通りというわけにはいきません。
新たに家を建てる方は
土地購入にあたり
新たに開発された土地や
ハザードマップに目が行きますが、
住まれる町の財政やマスタープランにも
目を通しておく必要があります。
マスタープランには
その町の将来の姿があります。
居住促進地域か
市街化調整区域かなど、
財政が縮小する中での
行政が知恵を絞った
将来の街の姿があります。
総延長の伸びきった上下水道の維持管理を
どこまでするか。
財政予算で全てを維持できなくなれば、
民営化するかどうするか
井戸や合併浄化槽は
既に過去の設備と考えるかもしれませんが、
場所によってはその設備が
必要となるケースも考えられますし、
その心構えも必要かもしれません。
これからの時代
新築で土地をお探しの方は
開発された新規の土地ばかりでなく、
既存の住宅地の中の
中古物件の建て替えあるいは
リノベーションも選択肢の一つになります。

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