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社長ブログケヤキの木の下で

2015年7月10日

結露は風物詩か?

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝もまだ曇り空の美濃地方
ここ数日雨が断続的に続いていましたが
台風の影響か湿度もかなり高くなっていて
80%、90%は当たり前
昨日のNHKの朝の天気予報では95%なんてところもありました。
というわけで
本日は結露
一般の方が目にする結露は冬のサッシ
異常乾燥注意報(一昔前の表現です)が出ていても
室内の窓は結露しているという日本の住宅、
別名は除湿機能が付いているサッシです。
本来ならそんなに乾燥しているのなら室内は加湿したいのに
サッシがせっせと自動的に除湿してしまいます。
理由は簡単でサッシの性能が低いからです。
我が家は安心、
ペアガラスでLOW-Eガラスだから
なんて言ってもオール樹脂でなければ無理
外部がアルミ、室内側が樹脂のアルミ樹脂複合サッシはNG
室内条件にも拠りますが
OKなのはYKKならAPWやプラマード
Lixilならマイスターや新しく出たエルスターやサーモスX
シャノンや三協のスマージュといったところでしょうか。
でも今回はそんな普通に目にする結露ではありません。
2015-07-10 001.JPG
紙太材木店の事務所の床
結露で湿っています。
気温は26度、湿度は80%
この空気は何度で結露するかということは
湿り空気線図というものでわかります。
2015-07-10 Baidu IME_2015-7-10_6-58-15.jpg
22度です。
ということで測ってみると
2015-07-10 003.JPG
ここは事務所のコンクリートの床
梅雨時はほぼ一日中このような状態で結露しています。
天気のいい日はあっという間に消えてしまいますから
梅雨時はこうなるもんだと思ってます。
もちろん、新築住宅でも条件が揃えば結露します。
玄関などはコンクリートではなくタイルが貼ってある場合がほとんどなので
湿っているかどうかわかりませんから
気がつかないかもしれませんね。
梅雨時のこのタイプの結露はあまり心配することはないと思いますが
冬型のサッシに起こる結露は
欧米では住宅の性能に瑕疵があると認識されています。
断熱が不足しているか、気密が取れていないか
あるいは換気が不十分か
この三つのどれかです。
日本では梅雨時の結露や
冬のサッシの結露は風物詩的に捉え
当たり前のように感じる方が多いのですが
こと、冬の結露は世界の常識から見ると性能不足以外何物でもありません。
結露に寛容である必要は何もありませんから
何故結露が発生しているのか
今一度考えて見る必要があります。
PS
防湿シートを毛嫌いする方もいますが
壁の中で起こる結露を防ぐ役割もあります。
長期にわたって壁の中が結露すれば
この写真のようなことも条件が揃えば起こります。
2015-04-15 (3).JPG

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