HOME >> ケヤキの木の下で

社長ブログケヤキの木の下で

2016年8月8日

シャッター雨戸は必要か? 1

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
蒸し暑い日が続きます、
と言っても昨日は終日打合せ、
エアコンの効いた部屋でしたから
それほど汗をかいていません。
さて、昨日の打合せでも少し話がでたのがシャッター雨戸
冬の採光を重視する観点から
家の南側の窓は大きく、多くと言うのが
パッシブな家の一つのスタイルですが
(昔ながらの日本の家屋も同じですね)
夏の日射はおじゃま虫
同じ窓から
冬の日射は取り入れて
夏の日射は遮断する必要があります。
南側に取り付けられたシャッター雨戸
実は夏場は閉めておけば日射を遮るには完璧ですが
室内は暗くなりますし風も通らない
スリット式の物もありますがコストアップ
そもそも南面のシャッター
目的は二つ
台風など強風時の飛来物対策と防犯でしょうか。
もっとも田舎ではシャッターや雨戸を閉めて寝ている家はあまりありませんから
台風対策がメイン
都会では両方だと思われます。
しかしこのサッシに取り付けられたシャッター雨戸
見慣れていて違和感を感じないかもしれませんが
デザインというか意匠的には実は厄介者
機能的には言うことは無いんですけど・・・
と思ってます。
ということで
そもそも論ですが
雨戸は必要なのか?
確かに雨戸は昔からありました。
私の母が嫁いできたとき
我が家はガラス窓はなく窓は全て障子
なので、用心と雨を考えて毎日雨戸を開け閉めしていたとか
よく考えてみれば窓が障子なんですから当たりまえですね
障子なので鍵もかけることができませんし(^_^;)
60年ほど前までは日本各地でそれが普通だったと思われます。
日本の文化や風習から
窓に雨戸があるのは当たり前の時代でした。
雨戸を収納する木製の戸箱も
違和感なく受け入れられます。
雨戸が必要かどうかを考えるとき
その目的である強風(台風)と防犯に対応しているかを考えてみましょう
建築基準法では
基準風速なるものがあります。
東海地方は34mの地域が大半ですが
この基準風速、基準法の施行令の87条の2項の風圧力にありますが
一般の方が読んでも?
簡単に言えばこの風速(最大風速)を超えると被害が出始めるよとの解釈です。
(過去の台風時の被害をもとに算出)
岐阜市の過去のデータ
気象庁のHPで岐阜市の過去のデータを見ると
最大風速で34m/sを超えたのは一度もなし
でも最大瞬間風速で34mを超えたのは過去100年で10回+アルファ
(風速の統計、美濃加茂市や多治見市は過去8年分しかありませんので岐阜市を参照)
最大風速で考えるか最大瞬間風速で考えるか
基準法では最大風速ですが
安全側をとれば最大瞬間風速。
ということは
美濃地方では10年に一回程度危険な風が吹くと解釈してよさそうです。
少し長くなりましたから
今回はここまで
次回は10年に1回の風をどう解釈し対策をどうするか
お楽しみに(^^)/

Archive

ご相談予約
資料請求