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社長ブログケヤキの木の下で

2018年1月15日

コールドドラフトはパネルでは防げない

おはようございます、
紙太材木店の田原です。

品野町の家、工事中の室内気温
昨日は地元の禅源寺で大般若
朝から本堂でその準備でした。
大型のファンヒーターやエアコンは早朝から入れてあるのですが
くるぶしから下は感覚のないほど冷えてしまいました。
床が冷たいんですね。
畳が大部分なのですがスリッパ無しで歩き回るので
足裏の熱がどんどん取られていきます。
膝から上はストーブもあり、それなりに着込んでいるので全く問題なし、
ただ足が冷たい。
一般の住宅でもこのようなケースは多いと思われます。
室内は暖かいけど、膝から下が冷たい
だから炬燵が離せないのは少し古い住宅、
少し新しくなるとスリッパ、ひざ掛けが離せない
ダイニングテーブルの下にはファンヒーターがお約束

新築住宅では暖房機はソファーに椅子の生活ですから
炬燵ではなくエアコンかファンヒーターが主流
スリッパで足裏の冷えは防止し出来ても
膝から下の冷えはなかなか解消できていません。
断熱と気密の不足が原因のケースが大半です。
室内で温められた空気は上へ上へと上がり
部屋の天井近くの隙間や2階の隙間から外へ逃げていきます。
外へ逃げていった暖かい空気と同じ分だけ
そとの冷たい空気が室内に入ってきます。
その空気は冷たいので重いですから床附近にたまります。
同時にコールドドラフトも無視できません。
掃出しサッシは大抵の家にありますが
その床近辺ではサッシに隙間があるのかと思うほど
冷たい空気の流れがあります。
2m近くの高さのある掃出しサッシ
そのガラス面で冷やされた空気が
滝のようにガラス面を滑り落ちてきます。
そして床に当たりそのまま四方に流れていきます。
カーテンを閉めた程度では隙間がありますから防ぐことはできません。
対策は
窓を2重にするか、ウインドラジエーターかハニカムサームスクリーンの設置
インナーサッシの取付のほうがコスト的には高くなりますから
金額が気になる方はウインドラジエーターかハニカムサーモ
インナーサッシやウインドラジエーターはコールドドラフトだけでなく結露対策としても有効ですが
ハニカムサーはそこのところが弱い

小さなお子さんや、高齢の方の寝室では

結露のカビは気になるものです。
インナーサッシの取り付けはハードルが高いという方には
ウインドラジエーターならネットで簡単に購入出来ますから
検討されても損はありません。
今作られている注文住宅の断熱水準の多くは
次世代省エネ基準と言われるH11年の基準(2020年にこの基準が義務化される予定)
この基準程度で使われるサッシではコールドドラフトは防げません。
気密が取れていなければなおさらですが・・・
既に建ててしまった人や、古い家に住み続けなければならない方には
インナーサッシやウインドラジエーターはお勧めですし
それなりの効果もありますが
これから家を建てる方は断熱の効果とその燃費も意識する必要があります。
せっかく家を建てても、
膝から下が冷たい
あるいは暖房費の請求書を見てびっくりするというのでは
洒落になりません。
冬の寒さ対策、他人任せにせず、ご自分で研究することも必要です。
パネルで発電してエアコンガンガンかけて温めるから電気代は気にしないという方でも結露は防げないことを忘れてはいけません。
もっとも、貧弱な断熱性の家にパネルという考えが本末転倒というのは、住まいの温熱環境の専門家の間では常識です。
上の写真は工事中の品野町の家の気温です。まだ人は住んでいませんし家電製品も置いてありませんから住み始めればもう少し室温は上がります。エアコンは17度の室温を5度程度上げるだけで済みます。

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