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社長ブログケヤキの木の下で

2019年9月4日

雨漏れ 防水紙が貼ってない住まい


 紙太材木店の歴史 木々を出伐してきた昔の道具
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
雲の多いすっきりしない天気が続きますが、
気温と湿度はそれなりに高く
現場作業に着替えは必須アイテムな9月です。
今週も月曜日から雨漏れ調査。リフォーム部門への依頼です。
増築個所からの雨漏れですが
はっきりした場所と原因が分からないと
補修工事ができませんから調査はとても大切です。
七つ道具はサーモカメラとホースと点検口。
侵入個所は複数でも室内に出てくる場所は1か所と言うケースも多々ありますから、調査には時間がかかります。
18年前に増築して数年後から
時々雨や風が強い日に雨漏れがしていたけれど
毎回ではなく偶になのでそのまま放置していたとか。
それが先日の台風以降、
雨が降れば漏れるようになって
しかも従来より大量に漏れてくるようになって
ようやく重い腰を上げたという次第。
このケース、実は間々あるケースで
何年も前から漏れているけど
偶にだからと気にしながら無視している状態。
古い家や中高住宅を購入した人、相続した家に住んでいる人のケースが
大半で

どこに相談していいかわからなかったり
躊躇したりしていて時間だけが経っていくケースです。
我々、工務店サイドからすると理解しにくいかもしれませんが
雨漏れの相談をどこにしたらいいか?は
当事者にすると大きな問題で
ある意味ストレスのかかることとなります。
本当に直してくれるのか?
直るのか?
騙されないか?
直すのに一体いくら必要なのか?
家の中にも他人が何日も入ってくるのか?
埃や掃除は?
直すのにどれくらいの日数がかかるのか?
ストレスのかかる嫌な考えばかりが先に立ちますから
ますます連絡は先延ばし
これ以上の我慢は無理となって
どこに連絡したらいいか、
ようやく必死に相談先を探すことになります。
ネットで業者を検索と言う手もありますが
ご近所の古くからある工務店なら
それほど外れはないでしょう。
雨漏れ補修しますよ、なんて宣伝はしてなくても
それなりに経験はありますから
連絡すれば相談に乗ってくれるはずです。
さて、今回の雨漏れ
倉庫併用の住宅(鉄骨)だったものの
倉庫部分も改装して住宅にした建物。
外壁はALCという気泡コンクリート板です。
20年ほど前に建てられて数年後に改装しているとか
雨漏れの原因はこのALCの下に防水紙が張られていないことによるものでした。
倉庫と言うことで防水紙は省略されたようです。
ALCの繋ぎ目にはコーキングが打ってありますが
その劣化で繋ぎ目からの雨水の侵入です。
倉庫部分だけ防水紙が張られていないようですが
そこは住居にリフォームしていますから、
コーキングが切れれば雨水が入ってくることになります。
通常はコーキングが切れても防水紙で雨水の侵入を防ぎますが
それができません。

建ってから20年経過していますから
どこのコーキングが切れても不思議ではありません。
コーキングに頼らざるを得ない部分が出る外壁の仕上げでは
何年か置きにコーキングのメンテナンスが必要となります。

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