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社長ブログケヤキの木の下で

2017年10月18日

地場の工務店は、家具や建具は職人の手で作る

おはようございます、
紙太材木店の田原です。

晴れなのは今日一日になりそうで
明日からは雨のようです。
加えて台風もですから頭の痛い工程を組むことになりそうです。
さて、現在の家づくりの現場では
多くの部材が工場で作られています。
合板のフローリングや木目を印刷したドアや幅木、ビニールクロス
あるいは窓の枠にも一見、木にみえるような柄がプリントされています。
専門的に言えばオレフィンシートや塩ビのシートに印刷されたものです。
多くの場合、中身は紙を圧縮して成形したものです。
同時に窓枠などは
サッシのサイズがメーカーで統一されたこともあって
ジャストカットと言ってすでに工場で長さをカットしてきて
現場ではノコギリも不要でただ止付けるだけというものも今では多くあります。
これはひとえにコスト
大量生産することでコストを下げる
手間をかけないで取り付けることができれば手間賃を安くできる
資本主義の行きつくところで
競争によってより良いものが生まれる・・・?
を少し勘違いした結果だと思います。
これらの製品が出てきたのは
ここ10年~15年ほど
住宅という長期に渡って使用するということに耐えられるのか疑問です。
コストを追求するということは
日本の住宅は20年~25年で解体されるから
それ以上耐久性があってもそれはオーバースペック
25年持てばそれでよいという思想なのではないでしょうか。
地場の工務店はその地域に根付いて仕事をするわけですから
自分たちの設計思想、あるいは理念を持って仕事をする必要があるわけで
大手のマネをしてもその先はありません。
新建材を極力使わない、あるいはできるだけ自然なものを使い
その経年変化を楽しめる素材を使いたいものです。
建具や窓枠、幅木や廻り縁、あるいは家具も
実は職人の手作りで十分その魅力を引き出すことができます。

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