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社長ブログケヤキの木の下で

2018年6月13日

更に進化する 断熱性能基準 Heat20 G3


いつも行列のできている岐阜のいきなりステーキ
こんばんは
紙太材木店の田原です。
今朝は5時過ぎに自宅を出たので更新が間に合わず
こんな時間になりましたm(__)m
このブログでも時々紹介している​Heat20
「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」
委員長は建築研究所の理事長だった坂本雄三先生
民間の委員会ですが
建築研究所という日本のあらゆる建築物の
技術基準を決めている国の機関の理事長だった坂本先生が委員長で
それに連なる委員の顔ぶれを見ればこれが単なる一民間の委員会でないことが分かります。
ある意味国の機関ということになると
そこでの発言は非常に大きなものになりますし
業界や圧力団体、既得権を持った組織や政治家も意識しなければなりませんが
民間ということであればかなりオープンに発言できます。
国の方針にしても国の機関が言うには様々な制約がありますが
将来、国の方針はこんなほうにもって行きたいから
先にお知らせしますね、的な団体と見ていいんじゃないでしょうか。
そのHeat20の​平成29年度の報告会​が5月10日にありました。
その中で近畿大学の岩前先生が
鹿児島で建てられたグレード住宅を訪問してヒアリングした結果をまとめられています。
住まい手の感想や以前住んでいた家との違い
光熱費の違いなどが分かり易く出ています。
ハウスメーカーや工務店が(私も含めて)手前味噌で言ってるわけではありませんから
これから住まいをご検討の方には参考になります。
もう一つ、北総建の鈴木大隆先生が
「Heat20はこれから何をめざすのか」の中で
グレード3について言及されています。
昨年あたりから現行のグレード1、グレード2に加えて
グレード3が出るという噂がありましたが
(昨年の報告会の、Heat20からのメッセージがWEB上では?に置き換えられているため憶測を生んだ)
その内容は
1.更に新たなグレード(例えばG3)は必要か?
 混乱防止のため、今はG1、G2とすべき
      ↓↑
より高みを目指すため、ぜひ設定すべき
  →タイミングはいつか
1.高性能住宅においてUa値は適切か
  躯体と開口部はそれぞれ示すべき
1.目標性能水準は断熱性能だけでいいか
  夏対応・・ηAcはこのままでいいか
  気密化の目標値は不要か
上記については 現在検討中で2018年度末までに提示とのこと
さてさて、
日本の住宅性能の向上はまだ留まるところを知らないようで
今年度末には上記の項目についての対応が発表されるようです。
美濃地方にお住いの方のHeat20のG2はUa値0.34で
平成25年基準の北海道0.46より上です。(愛知県のG2は0.46で北海道と同じ)
G3となると恐らくそれはドイツのパッシブハウス基準を意識したものになるでしょう。
住まいの性能基準
耐震性もそうでしたが断熱性も年々着実に上がっていきます。
加えてようやく気密性能も復活の兆しが出てきました。
大手のHMの反対で潰されたものの、時代の流れには逆らえなくなったと考えていいでしょう。
どんな家を建てるか
少し先の変化まで見ておく必要があります。

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