社長ブログケヤキの木の下で
2024年8月30日
台風の時の原因不明な雨漏れ
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨夜から今日の午前中にかけて
線状降水帯の予報が出てましたが、
今のところ大丈夫のようです。日も差しています。
今後の台風の動きが気になりますが、
過去の台風の時の雨漏れの事例のお話を一つ。
- 台風の時だけ雨漏れするケースがあります。
雨漏れの補修の場合、
どこから水が侵入しているか確認するため
水かけ試験を行います。
雨が室内に漏れてきた場合、
恐らくこの辺りから
入ってくるのではと思われる箇所に
放水して侵入ヵ所を探ります。
それは外壁のクラック(ヒビ割れ)であったり
サッシと外壁の取り合いの箇所であったり
様々ですが、
何回放水しても
時間をかけて放水しても
雨漏れが再現できないケースがあります。
- 今まで10年以上住んでて
今回の台風で初めて雨漏れした
そんな場合考えられるのが
家が水を吸い込む、です。
どういうことかと言うと
南向きの家で南から雨とともに強風が吹く、
建物の南面には風圧力がかかります。
しかし同時に
南からの風を建物が防ぎますから、
建物の北側の壁の外は
減圧され気圧が低くなります。
北側の壁やサッシの隙間、 - あるいは換気扇があると
室内の空気を吸いだすことになります。
室内の空気が吸い出されるということは、
吸い出した分の空気が
どこからか入ってくることになります。
南側のサッシの周りや
その他の隙間から空気が入ってくるわけですが、
そこに水が当たっていれば
空気と共に水も入ってきます。
引違いのサッシの下部のレール部分などで、
水がボコボコしてるのを
ご覧になった方もおられると思います。
同じ現象がそれ以外の部分でも起こっていると
考えられます。
- 台風の時しか漏れない雨漏れ。
多くは強風によって減圧された室内の
水の吸込み現象と思われます。
強風がどちらから吹くかでも違いますし、
風の程度や風圧力も違いますから
台風が来るたび起こる訳でもありませんし、
どの家でも起こるわけではありません。
こんな雨漏れもありますが、
どこから侵入するかは水かけ試験でも分かりません。
(台風を再現できないので)
補修らしきものをしたとしても
きちんと補修できたのかは分かりません。
(台風を再現できないので)
高気密な家にすれば大丈夫か?
そう聞かれても、
なんともお答えのしようがありません。
リスクは減るかもしれませんが、
トイレや台所の換気扇から減圧の可能性もありますし。 - 高気密だからと言って隙間が無い訳ではありませんから・・・
- つまり、可能性はどんな家でもあるでしょう。
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