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社長ブログケヤキの木の下で

2010年8月28日

出雲2

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
出雲大社の保存修理が行われています。
DMS 出雲 8.26.27.2010 059.jpg
今回、出雲に来たのは
上代工務店さんの建てた家で研修を行う事と
この保存修理事業を見学する事でした。
伊勢神宮は20年に一度
式年遷宮で建物を造り変えますが、
出雲大社では60年に一度
補修事業を行います。
次回は60年後、
今回の工事の工期は5年。
国宝ですから
本殿はすっかり仮設の建物に覆われています。
仮設の建物と言っても
鉄骨で出来た工場の建物と思っていただければいいです。
この工事は清水建設が請け負ってます。
専任監理技術者の金久保氏から
工事の概要、補修工事のポイント
専門の職人の編成など
事前にレクチャーを受けました。
頂いた資料には工程表もあり
一目で進捗状況もわかる丁寧な資料です。
DMS 出雲 8.26.27.2010 054.jpg
場内は写真撮影禁止
入場許可証と清水建設の腕章をつけ
補修工事中の本殿へ入ります。
DMS 出雲 8.26.27.2010 051.jpg
金久保氏の案内と説明は非常に明快で
同時に私達に対して技術者として
出来る限りの事を伝えようとしていました。
事前説明は受けてますが
行く先々での質問や疑問にも
写真資料を使いながら解説していただけました。
国宝ですから
どんな材料で補修するか、檜か杉か黒松か
屋根の構造はどうなっているか
どんな工夫がされているか
桧皮葺の耐用年数はどれくらいか
その材料はどう調達するか
耐用年数を延ばす工夫はどのようにしてあるか
職人の確保は、防腐処理はなどなど、
一つ質問をすると答えがいくつも返ってきます。
場内は仮設の建物で覆われていますから
かなりの暑さでしたが
予定を超過し2時間以上に渡りました。
質問と講義で
とても充実した時間で
私達が行っている古い民家の改修や補修で使えそうな
技術や方法、工夫が数多くありました。
惜しげもなく教授してくれた
金久保氏や清水建設
手配をしてくれた上代さんにはこの場を借りてお礼を申し上げる次第です。
そんなわけで
予定を大幅に超過したため
島根にある古代の埋没林には行けませんでした。
でも、今回の旅では
いろんな収穫がありました、
早速取り入れることが出来るものもありますので
皆さん、楽しみにしていて下さいね。
それでは
皆さん、また明日。

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