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社長ブログケヤキの木の下で

2011年9月30日

雨漏れ サッシ

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
最近、現場の話しが無い!
もっと現場の話を、というリクエストで
今日は現場のお話です。
八百津町のK様邸
内部はほぼスケルトン
9.26.2011  003.jpg
外も構造用合板を貼ったり筋交を入れたり
耐震補強も順調に進んでいます。
9.26.2011  010.jpg
今回のリフォームは
耐震補強と水回り全部の改装で
11月一杯までかかりそうです。
昨日はこの現場の雨漏れ個所の確認。
下屋と2階の壁の取合いから雨が漏れてきます。
居間の壁伝いに漏れてくるので確認のため
居間と続きの台所も改装しますから
天井を撤去して居間側の天井裏に道板をかけて潜り込みます。
9.28.2011 002.jpg
ご主人が何度も屋根に上がり
屋根面の水の入りそうな個所にコーキングをしたそうですが
全く効果なしとのこと。
晴れた日に放水試験をして
水の浸入個所を突き止めます。
9.28.2011 004.jpg
縦に樋が取り付けてあるところに通し柱があり、
この真下の壁、天井がいつも濡れるそうです。
怪しいところがたくさんありますね。
水は侵入した個所の真下で出るわけではありません、
屋根面には勾配もありますから
水が侵入個所と侵入した水が出てくる場所は
随分離れている事もあります。
さて、上の写真を見ただけで
あれ?なぜ?
と思う個所が分かれば
雨漏れエキスパートになれます。
前回の関市の現場では
換気ガラリから水が入って1階の出窓にでました。
どいのし(屋根と壁の取合い)の鈑金の幅が随分広いですね、
瓦の割付がうまくいかなかったのでしょう。
鬼瓦の当りも候補です。
どいのしの鈑金とサッシも随分近いですね。
10cm程しか離れていません。
エアコンの室外機を固定しているビスは
どいのしの鈑金に直接打ち込まれ
コーキングもされていません。
エアコンのドレーンの配管カバー
上部に隙間があります。
外壁はモルタルで
サッシ右下には
鈑金までクラックが入っています。
これらに一つひとつ水をかけて
侵入個所の候補を潰していきます。
水下になるほうから順番にしますが
水が出てくるまでタイムラグがある場合がありますから
一つ潰して、5分ほど待ちます。
また侵入個所も一つとは限りません、
水が室内に出てくる場所はひとつでも
侵入個所は複数と言う場合もあります。
さて、
写真が小さいですから
もう少し拡大してみましょう。
9.28.2011 006.jpg
いかがですか?
大工さん、現場監督はこの時点で気づくでしょうね。
さらに拡大してみましょう
9.28.2011 007.jpg
サッシをよ~く見てみると
内付けサッシです。
木造住宅で使うサッシは
普通 半外付けサッシ、外付けサッシの2種類
内付けは特殊な納まりを除き先ず使いません。
サッシの枠を壁に固定するための
つばが半外、外付けサッシにはありますが、
内付けにはありません。
つばがありませんから
内付けサッシは壁の中に潜り込む状態で取り付けられます。
ですからビルやコンクリートの建物でよく使われます。
このサッシもよく見ると
もぐりこんでしまったサッシの脇に
グレーのプラスチックの板が取り付けられて
塗ったモルタルがサッシに被ってこないようにしてあります。
サッシの下部も後からビス止めした水切りが着いています。
モルタルの下には
防水紙が貼ってありますが
サッシとの取合いでは
サッシにとんと当っているだけでしょう。
この部分に水をかけると
小屋裏で確認していた小谷から
ものの10秒たたずに、
出た~~
確認のため同じサッシの右サイドに水をかけると
出た~~
これにて一件落着・・・・?
ではありません。
さて、どうやって直しましょうね。
それでは
皆さん、また明日

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