社長ブログケヤキの木の下で
2011年4月22日
断熱
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は曇り模様で
少々肌寒く感じます、
マキコDXをどうしようか迷う気温です。
さて、断熱材
住宅の基本性能は
断熱、気密、換気、冷暖房システムで決まりますが、
一般の方は断熱材について
その種類
例えば、グラスウール、セルローズファイバー、羊毛
発泡ウレタンetc については
いろいろご自分で調べられ
これがいいね、やっぱりあれかな
などといろいろ家族の中で話し合われている事と思います。
例えばその比較の仕方は
熱貫流率や熱抵抗値といった
数値での比較、
あるいは、石油化学製品の使用とか
薬剤、接着剤の使用の有無など
人によってその比較のされ方は様々です。
数値に付いては比較しやすいので
ついそちらに目が行きそうですが
その数値はあくまで
実験室でのものです。
実際は施工精度、
つまり断熱材の入れ方により
その数値は大きく変ってしまいますが
ほとんどの方は
熱貫流率がどれだけで
厚さどれだけの断熱材が入っているから
Q値(熱損失係数)はどれだけになるという
机上の論理のほうに囚われてしまいます。
ネットで調べれば
住宅メーカーのQ値比較なるものも出てますが
プリウスでもカタログ燃費は38km/Lですが
実際の燃費は23km程度
省エネエアコンのCOPも
カタログ値と
実際の値では随分開きがあります。
(爆風モードと言います)
住宅のQ値だけが正確に出てると考えるのは
お人好しなのかもしれません。
断熱材はきちんと入れる
つまり施工精度が要求される工事なのですが
入っていればいいという考えの施工者と
何も知らないお客様が大勢いますから
いつまで経ってもなかなか暖かい家になりません。
次世代省エネ基準4地域のQ値は2.7w/(m2・K)ですが
それは壁や天井に入っている断熱材が
どんな入れかたをしてあってもOKです。
(断熱材の施工検査なるものはありません)
こういう資格もありますが
実際に断熱材を入れる職人さんに
指導できる現場監督さえ
知らない人たちが大勢います。
施工精度の違いを
絵に描くとこうなります。
断熱材の入れ方次第で
数値は半分以下になってしまうことも
ほとんどの施工者は知りませんから
住宅メーカーのQ値比較も
参考程度と見ておいた方がいいでしょう。
断熱材は入っていればいいのではなく
きちんと施工されているかどうかがポイントです。
善良な皆さんは
ご自分の選んだ住宅メーカーや工務店は
きちんと断熱材を入れてくれてると信じてますが、
完成後の見学会ではわからないことです。
断熱材は種類ではなく
施工精度でその性能が決まるよいうお話でした。
それでは皆さん、
また明日
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