社長ブログケヤキの木の下で
2011年5月6日
ペアガラスの暖かさの程度
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
曇り空で
足元がちょっと寒いですね。
5月の連休も過ぎたのに
朝起きた時はちょっとストーブが欲しい川辺町です。
住宅の寒さといえば
最近、北海道では
掃出しサッシの替わりに
中窓を取り付ける家が増えています。
こちらの地方(東海地方)では
南面に1ヶ所あるいは2ヶ所
多いところでは3~4ヶ所の掃出しサッシを取り付けますが
ほとんどの方は
日当りや風通しを考えてのことだと思います。
北海道でも
日当りが欲しいのですが、
冬の寒さ対策もしなければなりません。
今建てられる住宅のほとんどは
ペアガラスのサッシが標準ですが
さて、ペアガラスの断熱性は
標準的なグラスウールの断熱性と比べると
どの程度だと思いますか?
厚さ10cmのグラスウールと比較してみましょう
ペアガラス(3-6-3)(硝子の厚み、空気層、硝子の厚み)を
同じ断熱材の厚さに換算すると・・・
ペアガラスですから
半分ぐらいの断熱性があると思いますか?
それとも30パーセントぐらい?
それとももっと少ない?
実はこの(3-6-3)のペアガラスの場合
断熱材の厚さに換算するとわずか1.3cm!
ペアガラスのサッシでも
その断熱性は断熱材の厚さで表せば1.3cmしかありません。
掃出しサッシは大きさが
幅が1.7m 高さが2mですから
その部分の断熱性は
グラスウールに換算して厚さが1.3cmの断熱性です。
ペアガラスだからもっと断熱性があると
お考えの方もいたと思いますが
LDKの南面に掃出しサッシを2ヶ所取り付ければ
かなりの面積になります。
部屋をいくら暖めても窓から
熱が逃げていきますから
暖房効率から考えれば
窓は必要以上に大きなものを取り付けるのは考え物です。
最近は更にグレードの高い
アルゴンガス入りでLOW-Eガラスを使用した
サッシもありますが
それでさえ、断熱材の厚さに換算すれば3cm
日本のサッシはガラスや気密性も含め
まだまだ改善の余地があります。
ちなみにヨーロッパでは
ペアガラスと言えば
4-12-4が普通です。
日本では
住宅の基本性能である
換気、気密、断熱、冷暖房システムが備わっていない家で
「うちはリビングに掃出しサッシが2ヶ所あって
窓は全部ペアガラス」
と言うのは
「寒い部屋で結露もかなりして暖めるために
ガンガンストーブを焚かなければならない家です」
と言うのとそれほど変りません。
それでは皆さん、
また明日
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