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社長ブログケヤキの木の下で

2013年7月26日

トレードオフ禁止となった25年度省エネ基準

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
すっきりしない天気なのに
暑さだけは一人前
少し動いただけで
汗が吹き出てしまいます。
今朝の天気予報では
来週末までこんな天気だとか
昨日の夕方は土砂降りの雨でした。
さて、前回お話しした
断熱材のトレードオフ
新しい省エネ基準では認められなくなりました。
一般の消費者にとっては一歩前進の基準です。
どういうことかというと
例えば天井の断熱材の厚みが
規定より少なくても
壁や窓の断熱性を上げて
家全体としてのQ値が満たされていればOKというもの。
何となくそれでもいいのかな?
などと思ってしまいますが実は問題有り。
家のなかで温められた空気は軽くなりますから
2階や天井付近に溜まります。
その天井の断熱材が薄ければ
そこから逃げていく熱の量は当然多くなるわけで
いくら壁や窓の断熱性が上げて、家全体のQ値としてはOKが出ても
逃げていく熱は多くなります。
ある意味数字のマジックです。
更に気密が取れていなければ
天井付近の隙間から温められた空気が逃げていき
(浮力がありますから圧力がかかります)
1階の隙間から
冷たい外気が入ってくることになりますから
家全体が煙突と同じような役割をしてしまいます。
また夏の小屋裏の空気は屋根の下ですから
40度以上に温められています。
その熱がトレードオフされて薄くなった断熱材を通して
室内に伝わります。
一方、トレードオフされて断熱性を上げた壁や窓は
時間によって直射日光が当たらない時間帯がありますが
屋根はほぼ四六時中日光があたってますから
最優先で断熱性を確保したい部分
それをトレードオフしていいというのが
今までの次世代省エネ基準でした。
次世代なのに2階が暑いというより
実は次世代でも2階は暑いのに
更に天井の断熱材をトレードオフしてるから
もっと暑い・・・
トレードオフ禁止は一歩前進ですが
屋根や天井の断熱材の厚さは十分確保する必要があります。
もちろん気密もです。

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