社長ブログケヤキの木の下で
2016年5月16日
ZEHにするなら断熱材の厚みを見る
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
どんよりした空で
雨必至の空模様です。
さて、ZEHビルダーの登録が始まっています。
紙太材木店もその手続きの最中ですが
釈然としない部分を飲み込みつつなので
ゆっくり目です(^^)/
現況では経産省主導で進められているZEHビルダー制度
片や、国交省主導のグリーン化事業も募集が始まりました。
グリーン化事業でも高度省エネ型の
「ゼロ・エネルギー住宅」がありますから
一般の方には???でしょうね。
二つの省庁のスタンスの違いで
同じような制度ができています。
経産省が一番やりたいのは
CO2の削減
削減できれば手段を選ばず感が見え隠れします。
これではPV(パネル)載せて高機能メカでZEHになってしまうという批判を浴びて
少し手綱を緩めましたがスタンスに変わりはありません。
危惧するのは
基本的な性能を上げないまま設備に走ってしまうこと
北海道の住宅の研究会や新住協、
百年プロジェクトといった
住宅の性能向上を研究する会の間ではもはや付加断熱は当たり前。
今後10年、20年の住宅性能の変遷を見据えた時、
木造でも2x4でも従来の断熱材の厚さでは
決定的に足りないのは自明の理なのが分かっているから。
しかし、
そこそこのパネルを載せて高機能設備を設置するとZEHができてしまうんですね。
ZEHの家だけどお風呂もトイレも脱衣室も寒い・・・
もちろん従来より性能は上がっているかもしれませんが
国際的な基準からすると
あるいは10年後、15年後の
日本の断熱基準からすると劣っていることが予想されるわけです。
限られた予算の優先順位
寒いところもあるZEHにするか
ZEHじゃないけど基本性能は欧州並みとするか
10%の消費税も先送りのようですので
思案する時間は十分あります。
世代が代わるたびに性能が低くて建替えられてきた日本の住宅
この循環を断ち切る必要があります。
もちろん
予算のある方は
断熱、気密、換気システムといった基本性能を向上させ
PV載せてZEHにしても問題はありません、
補助金を活用してください。
国の補助金
なんだかお金のある人のためにあるような制度ですが・・・・
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