社長ブログケヤキの木の下で
2016年9月12日
美濃地方ではどれくらい断熱すればよいか?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝晩が過ごしやすくなりました。
日中はまだまだですから
まだしばらくは美味しいビールが飲めそうです。
週末、お客様と話していて
断熱をどこまですればよいかと言う話になりました。
つまり、この美濃地方での断熱性の目安はどのレベルかというもの。
国の定める省エネ基準は最低基準
住宅と言うのは
一人でやっている大工さんから
大手ハウスメーカーのように〇兆円という売り上げ規模の会社まで
同じ物作っているわけで
こんな商品は他ではありません。
国の基準も全体を均して達成できそうなレベルを基準としますから
高いレベルのものではなくなります。
それを勘違いしてその基準を目標レベルとしてしまうと
後年、基準が上がった時に不適格の烙印を押されてしまいます。
耐震基準も1981年以降の建物は新耐震基準とされ
一応合格レベルと認識されてましたが
今回の熊本地震の被害がこの新耐震基準の建物でも多く発生しましたから
見直しは必至だと思われます。
(日経ホームビルダーの調査では新耐震基準の住宅800棟のうち
18.9%が倒壊または大破、60.3%軽微・小破・中破、無被害は20.9%)
詳細は「なぜ新耐震住宅は倒れたか」変わる家づくりの常識 日経ホームビルダー
を参考になさってください。
さて、岐阜県は省エネ基準の地域区分で
3地域(高山市、飛騨市、白川村等)
4地域(下呂市、中津川市、恵那市、郡上市等)
5地域(美濃加茂、可児市、多治見市等)
6地域(岐阜市、大垣市、各務原市等)
と4つの地域にわかれています。
数字の小さい地域ほど寒いわけで
その地域に合わせた省エネ基準が定められています。
ちなみに北海道は1地域、2地域、3地域に分かれていますから
高山やその周辺は岐阜県でも北海道並みの断熱レベルが求められています。
でも先ほど言いましたように
国の定める基準は最低レベル
目標基準とすると後年後悔することになります。
国が将来どのようにレベルを引き上げていくか
それがわかるといまから準備ができます。
その参考になるのがHeat20
こちらの報告書の20ページにそれがあります。
なんと
6地域の方は現行の北海道基準
それ以外の地域はこの北海道基準よりも上にしなさい
と言っています。
さてさて、皆さんの常識に挑戦するようなことを言ってるわけですが
このHeat20の構成員は日本の住宅業界を代表するかたばかり
将来の基準をそっと教えてくれていると考えるか
絵に書いた餅と考えるかはあなた次第です。
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