社長ブログケヤキの木の下で
2017年4月7日
Heat20 G2が最低基準
こんばんは
紙太材木店の田原です。
所用で更新がこんな時間になってしまいましたm(__)m
MOKスクールで同窓だった夏見さんがブログ
「うちの日当たりいいかもしんない!」で
どこまで断熱しましょうか!という記事を書いています。
実際ご自分の住まいにどこまでの断熱性能を求めるかは
個人の判断にゆだねられているのが現状です。
住宅初心者の方は
国の省エネ基準から入りますが
ネット時代の昨今は断熱についてはいくらでも検索できるわけで
国の基準に従っていては
どうやら想像するほど暖かい家ではないことがしばらくすると分かってきます。
そこで更なるネットサーフィンが始まるわけですが
どこの断熱方法も今一つ確信が持てない
というのが実情ではないでしょうか。
自称、温かい家は巨万(ごまん)とあるのが日本の住宅業界
言ったもの勝ち的なところがありますから
ますますわからなくなってしまいます。
なぜ巨万(ごまん)とあるのかというと
燃費を同時に聞いてないからです。
お寺の本堂のようなスカスカ ツーツー(柱しかない)の建物でも
ストーブをガンガン焚けばそれなりに暖かくなります。
もちろん燃費、つまり暖房代はうなぎのぼりですけど。
でもストーブをガンガン焚けば暖かくなるんですから
暖かい家とも言えます。
質問を変えなければいけません。
この家は暖かい家なんですか?ではなく
聞かなければいけないのは
暖かい家にするのに灯油代は月にいくらかかりますか?家中暖房して。
暖かい家にするのに電気代は月にいくら必要ですか?家中暖房して。
最低でも部屋の温度は20度で生活したいんです、どの部屋でも。
上記の夏見さんは滋賀県にお住みで
美濃地方と同じ5地域(同じような寒さ)
どこまで断熱するか?
最低でもHeat20のG2レベルでしょ
答えが明快ですね。
G2レベルの断熱というと
美濃地方でも滋賀と同じく
屋根の断熱材が16Kのグラスウールで24cm
壁の断熱材が同14cm
サッシはトリプル
最低でもこの断熱レベル
壁が14cmということは
3.5寸(10.5cm)柱や4寸(12cm)柱の壁厚に
断熱材を入れてもまだ足りないんですね。
外断熱とか内断熱という議論が過去にありましたが
既にそんな時代は遥か昔の話になってしまいました。
住宅の性能に関して
時代は大きく舵を切っています。
それは決してパネルを設置することではありません、
先ずきちんとした断熱性能を備えることから始まります。
最低でもHeat20 G2レベルというのは
温熱に携わる実務者の共通した認識とみていいでしょう。
神戸町の家の棟札
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