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社長ブログケヤキの木の下で

子育てグリーン住宅支援事業は…

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    今朝は3度。
    昼間も10度ちょっとですから上着は必須、
  • マスクもですね。

 

  • 以前、国の新築やリフォームで
    性能向上をさせた住まいに対する補助金制度である
    「​住宅省エネ2025キャンペーン​」の事を書きました。
    新築とリフォームが対象ですが、
    一般の方も実務者も誤解しがちなことがあります。
    それは、新築には二つ
    ・子育てグリーン住宅支援事業
    ・給湯省エネ2025事業
    リフォームには4つ
    ・子育てグリーン住宅支援事業
    ・先進的窓リノベ2025事業
    ・給湯省エネ2025事業
    ・賃貸集合給湯省エネ2025事業
    どちらも
    「子育てグリーン住宅支援事業」がありますが、
    言葉からは
    なんだ、子育て世帯だけが対象の補助金か・・・
    ネーミングが悪いのでそんな風に思いがちですが、
    HPをご覧になるとTOP下にわざわざ
    一部の新築住宅を除き、
    子育て世帯に限らずすべての世帯が対象になります。

 

  • 新築では長期優良住宅ZEH水準の新築だけが
    子育て世帯対象ですが、
    GX志向型住宅他のリフォームの補助金
    全ての世帯が対象になります。
    それとリフォームの場合 勘違いされ易いのが、
    必須工事が3項目あって
    そのうちの二つをしなければなりません。
    3項目は
    ・開口部の断熱改修
    ・躯体の断熱改修
    ・エコ住宅設備の設置
    上記のうちの2つする必要がありますが
    例えば、昨年既に内窓設置して
    開口部の断熱改修をしている場合、
    今年は躯体の断熱改修をしようとすると
    1項目だけになってしまって
    対象外かと思いがちですが、
    交付決定を受けている場合は
    それもカウントしてくれます。
    つまり
    昨年窓リノベで補助金をもらっていれば、
    今年は躯体の断熱改修だけ
    あるいはエコ住宅設備の設置だけでも
    補助金受給対象となります。

 

  • 冬は寒い家で寒さを我慢するのが
  • 当たり前でしたが
    きちんと断熱リフォームすれば
    膝から下まで暖かくなります。
    「子育てグリーン住宅支援事業」なんて
    誤解されやすいネーミングですが、
    内容はいいものですから
    一度検討してみても損はありません。

 

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それでもはいってくる花粉

 

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    最近の暖かさで、葉を落としていたケヤキに
    一斉に葉が付き始めました。

 

  • お祭りもすぐですから
    梅雨入りまでは最高の季節ですが問題は花粉・・・
    家中閉め切っていても朝起きると同時に、
    くしゃみと鼻水と言う方も
    多くおられるのではないでしょうか。
    かくいう私もその一人です。

 

  • 今では断熱気密と口を酸っぱくして言ってますが、
    30年ほど前に建てた2x4の離れは断熱はそこそこでも、
    気密はそれほど意識してませんでしたから
    隙間がかなりあります。
    昨年内窓をつけて
    サッシからの漏気が少なくなったようで、
    以前ほどひどくはありません。
    商売柄、換気や漏気による熱損失
    なんてことも計算するので、
    隙間から入ってくる花粉のことも意識していますが
    一般の方は花粉なんて
    家の隙間から入ってくるの?

 

  • 実は入ってくるんですね。
    換気回数と言う言葉があります。
    家の空気が1時間に何回入れ替わるか?
    建築基準法では1時間に0.5回
    新鮮な外気を室内に入れて
  • 換気しなさいとなっています。
    隙間から入ってくる空気は漏気と言って、
    0.5回の換気とは別なんですね。
    なので換気扇の給気口にフィルターがあっても、
    隙間から入ってくる空気には
    フィルターが無いので花粉は入り放題。
    漏気による換気回数は凡その数字があって、
    家の隙間を表すC値で変わってきます。
    C値5cm2/m2で0.5回
    C値3で0.3回
    C値1で0.1回
    前回お話しした未熟な断熱改修をするような
    設計事務所や工務店だと、
    気密なんてそれほど意識しませんから
    新築でもC値は3程度でしょうか。
    漏気による隙間風で
    1時間に0.3回
    空気が入れ替わるということは
    何もしなければ、3時間で家中の空気が
    花粉まみれの空気になることになります。
    花粉対策の空気清浄機が売れるはずですね。
    でも、取っても取っても入ってくる花粉。
    除湿器がありますが
    除湿しても除湿しても水がたまり続ける除湿器と同じで、
    根本の対策が大切です。

 

  • 花粉対策の基本は
    先ず、隙間を極力減らすことで、
    建築時にできるだけC値をよくしておくことです。
    その上での空気清浄器でしょうか。
    もちろん、漏気による熱損失も
  • 抑えることができますから
    C値を良くすることは一石二鳥の効果があります。
    因みに、漏気による熱損失の計算式は簡単です。

 

  • 1m3の空気の温度を1度上げるのに必要な熱量は
    約0.35w(m3・K)

 

  • 漏気による熱損失=0.35x換気回数x気積x温度差
    換気回数0.3回(C値3)
    気積(家の容積)300m3
    温度差:外気0度 室内20度
    熱損失=0.35x0.3x300x20K=630W

 

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断熱改修のポイント

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    それほど寒くない朝です。
    杉の花粉が終わり、桧の花粉に代わったようです。
    ここ数日、顕著に反応しています。

 

  • さて本日は、ただ入れただけの断熱改修
    地方で家を建てたのが20年以上前とすると、
    壁や床の断熱材の有無は建築した工務店や設計者の意識次第。
    入っていればラッキー
    入ってなければ
    ・・・・
    そんなものは要らんと工務店や設計者に言われれば、
    それで通用する時代でした。
    時は巡り今になって何とかしようとすると
    実は問題が出てきます。
    どんな問題か?

 

  • その昔、断熱材なんて要らんと言った
  • 工務店や設計者、MHは
    実はまだゾンビのように生きてます。
    もちろん時代が変わっていますから、
    断熱材なんて要らん
    なんてことは言いません。
    でも、その心は
    足りない断熱材は、
    入っていない断熱材は
    いれればいいんだろう。
    入っていればいいんだろう。
    そんな工務店や設計者が断熱改修をすると
    残念ながら、
    いれればいい
    入っていいればいい
    そんな断熱改修になります。
    もちろん、アンテナを張って
    時代の流れに合わせて勉強していれば
    新たな考えや知識も加わって
    断熱材の厚さや性能も変化していきますが
    これでいい
    いままでこれで大丈夫だったからと
    歩みを止めてしまえば、
    そこで進歩は止まります。

 

  • 先日お伺いした住まいは
    新築時に床の断熱材が入っていなかったため
    数年前、床だけ断熱改修されました。
    床下から断熱材が取り付けてありましたが、
    残念なことに
    根太と言われる床を支える木材の下から
    取付けてあります。
    一般的に床断熱の断熱材は 根太の間に入れる んですが、
    根太の下に入れてあります。
    後から根太の間に入れようとすると
    細かく切断しなければなりませんし、
    フローリングを張るための釘が飛び出していますから
    断熱材を床の裏面に密着して
  • 取りつけることができません。
    なので、根太の下から断熱材を取り付ける・・・
    そうなると、断熱材と床板の裏との間に
    5センチほどの空間が出来ることになります。
    その空間の空気が静止空気なら
    ある程度の効果が見込めますが、
    後施工ではそれは望めません。
    このような断熱材を取り付けただけの工事は、
    断熱改修にはあたりません。
    断熱材の効果が望めない のですから。
    断熱改修をお考えの方は、
    どんな工事をするのか
    事前に設計者にお尋ねください。
    断熱改修はちゃんと勉強していないと
    経験と勘だけの断熱改修になってしまいます。

 

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GX志向型住宅の最後の要件

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    暖かい日が続いて、昼間は気持ちがいいですね。
    花粉さえなければ最高でしょうか。
    例年、この時期はマスクが手放せないんですが、
    時折くしゃみや鼻水が出る程度で
    あまり花粉に反応しなくて助かってます。
    ただこれから杉が終わって、
    桧の花粉に交替するようですから
    どうなるか気になるところです。

 

  • さて、GX志向型補助金の要件
    発表からず~っと検討中で
    明らかになっていなかった
    「高度エネルギーマネージメントの導入」​が
    ようやく発表されました。
    補助金対象要件は上記の他に
    ・断熱性能等級6以上
    ・再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量削減率35%以上
    ・再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量削減率100%以上
    この三つの要件を満たす必要があります。
    GX志向型補助金の対象に
    なるか、ならないか

 

  • 工事中の住宅の住まい手も施工業者も、
    最後の「高度エネルギーマネージメントの導入」の
    詳細が分かりませんでしたから、
    固唾を飲んで発表を待ってました。
    で、出てきたのが
    「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、
    一般社団法人エコーネットコンソーシアムの
    ホームページに掲載されている製品を設置すること

    簡単に言うと
    HEMSという家庭で使う
    エネルギー(電気代等)を管理する機器の設置をしなさい
    その製品は別途HPで指定の製品です。
    大山鳴動して鼠一匹・・・
    交付申請時には、対象のHEMSが記載されているHPの
    アドレスを明記
    完了報告の時は、
    製品型番が記載されたメーカーの保証書の写し
    更に何故だかわかりませんが
    注釈には
    「申請手続きにおいて、HEMSと
    設備、機器との接続状況の確認は行いません」
    とあります。

    ???
    つまり
    買えば保証書は付いてきますから
    買ってくれるだけでいいよ
    接続までは確認しないからね
    そう言ってるようにも、取られかねない表現。

 

  • 住宅の国からの補助金の多くは、
    住まい手を通して関係業界に流れていきます。
    つまり、断熱性能を向上させようとすると、
    補助金の多くは断熱材メーカーと
    サッシや硝子のメーカーに行きます。
    今回のGX補助金は、
    太陽光パネルが必須ですから
    その業界にも流れていきます。
    その他に一次エネルギーを削減しようとすると、
    高効率な設備が必要になりますから
    エアコンや給湯器メーカーにも
    「高度エネルギーマネージメントの導入」も
    要件に入ってますが
    ある意味、手を広げすぎて収拾がつかなくなったから
    HEMSの設置でお茶を濁した・・・
    Gx志向型住宅の要件の
    断熱性能等級6は
    5.6地域ではUa値は0.46
    この程度のUa値で、
    一次エネルギーを削減しようとすると
    設備機器の効率やパネル設置容量を
  • 大きくする必要があります。

 

  • 断熱はマックス
    設備はミニマムが基本
    Ua値は0.3前後まで上げておくのをお勧めします。 
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パワコン室内装置から見えてくる

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    今朝は0度
    氷点下ではありませんがまだ寒い朝です。

 

  • 今朝の 日経クロステックの記事
    「エネルギー消費ゼロ、ZEH住宅の失敗3選」
    という記事が出てました。
    少しズレてる感じがしないでもない記事ですが、
    パワコンの発熱量については一般方や実務者でも
    気づいていないケースがありますから、
    覚えておくといいと思います。
    太陽光パネルのパワコンは
    室内設置か屋外設置かどちらでもできます。
    室内設置の場合、
    分電盤の近くに取付けますから
    物置や脱衣室あるいは洗面室などが多いと思われます。
    これらの部屋はスペース的には、
    2畳とか3畳程度の広さです。
    ここで問題になるのは、記事でも紹介していたように
    パワコンの発熱量です。
    発熱量=容量x(1-変換効率)
    5KWのパワコン
    変換効率92%の場合だと
    発熱量=5000x(1-0.92)
    400w
    大人の人体の発熱量が80W程度ですから
    2畳の脱衣室に大人5人がいる・・・
    パネルが発電している時だけ発熱しているのですが、
    それでも結構な発熱量です。

 

  • なのでパワコンを狭い空間に設置する時は、
    その発熱量も知っておく必要がありますし
    設計者はその対策も考えておくといいでしょう。
    パワコンを屋外に設置すれば
    問題は起こりませんが、
    屋外用のパワコンは値段が高くなりますし
    せっかく発熱してくれていますから、
    パワコンを室内設置して
  • その熱を何とか暖房に利用したいと考えると
    色々と工夫が必要になります。
    もちろん、夏場にも発熱していますから
    暑さ対策も必要になってきます。
    クロステックの記事の紹介でも
    夏場に室内が暑くなることによるクレームでした。

 

  • 高性能な住宅でのパワコンの室内設置は
    設計者の能力が試されたり、
    推しはかられるバロメーターと
  • 言ってもいいかもしれません。

 

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