社長ブログケヤキの木の下で
そのエアコンの限界は何℃、何%か
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日、暑中見舞いが届きました。
京都らしい、風情のある暑中見舞い。
7日に出して昨日届くように - 出されたのは流石と思ったら、
消印は2日になってました。
家人の机の上に置いてありましたから、
2.3日前に届いていたのかもしれません。
暑中見舞いの
おすそ分けをしたくなるようなデザインでした。
お見せできないのが残念・・・
- さて、一昨日の月曜日。
気象庁のデータから岐阜の美濃加茂市の
最高気温は37.5度(15時)
湿度は44%ですから
絶対湿度は21.5g/m3中恵土の家は(美濃加茂の隣の可児市)
日射の当たらない東の玄関ドアに掛けた温度計は
39.2度で45%
絶対湿度は21.9g
- それで室内はと言うと
- 前回ブログを書いた時の外気温は
35.5度 46%
絶対湿度20.2g/m3
その時は室内を
25.1度 52%
12.1g/m3
まで持って行けました。
流石に外気が39度になると
このエアコン1台では限界・・・?
- 再来週末に完成見学会を予定してますから
いろいろエアコンの温度設定や
風量を変えたりしながら、 - このエアコンでの限界を探ってます。
実はこのエアコン、2.2Kwのエアコンです。
再熱除湿などの余分な機能は何もついていません。
外気が35度程度で
絶対湿度が20gくらい
までであれば、
何とかこの1台で行けるのが分かります。
この家はエアコンは
1台しか置いて無い訳ではありませんから、
39度の外気でも
室温も湿度ももう少し下げられるのですが、
1台での限界がどこか?
37度以上
38度、39度になってくれないと
確認ができません。
今週の岐阜は32度か33度の予報。
もう少し暑くなんて言うと顰蹙ですが、
温暖化を考えると今後37度を越えるような
猛暑の日が多くなると思われます。
- 設置されているエアコンの限界はどこか?
実は計算でできます。
住まいのUa値や換気性能
顕熱、潜熱の発生具合etc温度を下げるのに何W必要か
湿度を下げるのに何W必要かを
計算するのですがそれが
エアコンの顕熱比と合っていれば
問題ありませんが、
合っていなければ
冷えすぎるか
湿度が高すぎることになります。
計算と実測が合っているか
合っていればOKですが
違っていればなぜか?
次の猛暑日に確認したいことがあるので
すいませんが、猛暑日、早く来てくれ
- 今日明日とミライの住宅の空調講座が岐阜であります。
鳳建設の森さん設計の住まいの実測講座です。
東京や長野の講座ですが、 - 卒業した人達も情報収集や学びで来られます。
あすなろの関尾さん
アトリエカムイの井野さん
ダイシンビルドの清水さんetc - 呼んでいただいたのでいそいそと・・・
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冷房デクリーデ 夏の温熱変化
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日は暑かったですね。
今朝のニュースで、
スペインでは連日40度を越える気温で
オリーブが枯れ始めているとか・・・
- 先日、新住協の理事会が仙台でありました。
その時の資料に冷暖房デグリーデーが、
2010年と比較してここ数年どのように変化して - いるかを示したものがあります。
- 出典:新住協
- デグリーデーと言うのは暖房であれば、
- 18度を基準に一日の平均気温が18度を下回った温度を
- 1年間積算します。
同様に冷房であれば、
27度を基準に一日の平均気温が27度を上回った温度を - 積算します。
上の冷房の表は1年間ではなく、
6月から9月までの122日間です。
- 出典:新住協
- 棒グラフの左から
2010年
2020年
2023年
2024年
北海道を除けば本州各地で伸びていますが、
特に関東以西では冷房デグリーデーの伸びが
顕著なのが分かります。
また、暖房デグリーデーも徐々に下がっており、
冬の温暖化と
夏の猛暑化が
かなりのスピードで進んでいることが一目で分かります。
- このように気候が変わっていく中で
冬の寒さ対策、夏の暑さ対策をどうするかは
住まいを設計する設計者にとって喫緊の課題です。
特に夏の暑さ対策の中でも、湿度(水蒸気)対策は
一般にはまだそれほど意識されていません。
エアコンを使えば全て大丈夫といかないのが、
断熱や気密を向上させた高断熱な住宅です。
どうなるかと言うと、
気温は下がっても湿度が下がらないケースが出てきます。
寒いくらいだけど
ジメジメした感じと言ったらいいでしょうか。
- 昨日の美濃加茂市は
午後2時の時点で
35.5度 湿度46%
絶対湿度は20.2g/m3でした。
- 中恵土の家
- 24時間換気で2時間に1回、家中の空気を入れ替えながら
室内をこの写真のようにようにするには、
設計上の工夫が必要です。
再熱除湿のエアコンを使わなくても
1種の全熱交換機を使わなくても
(設備機器の寿命は10~15年=交換)
小さなエアコンだけでこの程度にできます。
- 詳細をお知りになりたい方は
今月26.27日の 中恵土の家の完成見学会 にお越しください。
既に半分程度埋まっていますが、 - まだ一番暑い時間帯が空いています(^^♪
- ぜひ、体感してください。
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除湿対策を設計時に確認
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
24度、90%の朝です。
流石にこの湿度だと
気温が低くても蒸し暑さを感じますが、
不快指数は74で「暑くない」
感じ方は人それぞれですね。
因みに不快指数は
もともとは電気使用量を予測するための指数。
つまり電力会社が夏の電力供給の
指標にしているんですね。
- 気温が高くても湿度が低ければそれなりに過ごせます。
住宅の室内で
気温が27度でも
湿度が50%なら
体を動かしていない状態、
読書やTVを見ている程度の
運動量のほとんどない状態であれば、
多くの方はそれほど暑いとは感じません。
逆に極端な例で言えば、
同じ気温が27度でも
湿度が10%だと
多くの方は「快い」と感じます。
簡単に言うと空気中の水蒸気は、
熱を持っていると考えると分かりやすいでしょう。
同じ気温でも - 沢山水蒸気(熱)があると暑い
少しなら暑くない
- 環境省はエアコンの推奨温度を
28度にしましょうと言ってますが
それだと湿度を40%台にしなければ
「暑くない」にはなりません。
日本の夏、
気温35度で湿度65%とした時
室温を28度で
湿度を40%にするのは
実務者の中でどれだけの人ができるか?
2時間に一回の換気をしなければ出来ますが、
換気しながらとなると
かなりの人が苦戦すると思われます。
1種の全熱交換機を使っても、
必要な除湿量が多すぎて
エアコンの顕熱比では対応できません。
- 気候変動で今年の夏は
3か月ほど続くと思われます。
日本の住まいは
従来は寒さ対策だけ考えればよかったものが、
これからは除湿対策がどうなっているか?
それがメインテーマとなります。
上記の条件で
何Lの水を除湿する必要があるか。
計算できなければ、
蒸し暑い夏かエアコンで冷えすぎた夏を
過ごすことになる可能性があります。
除湿対策を設計者に聞くことは、
これからの新築検討者には必須と考えます。
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東西窓の日射遮蔽は必須
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日は暑かったですね。
岐阜市は36.7度と真夏の暑さでしたが、 - その時間は16時でした。
感覚的には14時頃が一番気温が上がってそうですが、
日没が19時頃ですから
16時はまだまだ日差しが強い時間帯になります。
- 気温が高いのに加え、ここに西日が当たれば
気温と日射のダブル攻撃になります。
気温はエアコンで何とか下げることができますが、
日射はエアコンでは無理で物理的に遮るしかありません。
断熱性能が向上した家では、
東西の窓の日射遮蔽をどうするかが問われます。
設計者の中には、西側には窓を設置しない方もいます。
一昔前の日本の農家の家も、
西側には床の間や押入れ、仏間などを配置して
窓を設けないケースが多くありました。
現代の断熱の優れた住宅でも
東西の窓を小さくする傾向がありますが、
岐阜県の場合卓越風が吹くのは北西からが多いんですね。
なので通風や風通しを考慮すると
西側に窓が欲しくなります。
特に2階の西側からはいい風が入ってきます。
- でも、これから3か月、
7.8.9月は日射対策も必要なわけで
2階の西側に窓をとなると日射対策は限られてきます。
日射遮蔽の基本は窓の外ですから
窓は引違いサッシか
ドレーキップサッシ
窓の外にはアウターシェードとなります。
FIXのように明り取りだけを目的にした
サッシの場合は窓が開きませんから、
室内側でハニカムサーモスクリーンになります。
どちらにしても東西の窓には、日射遮蔽対策は必須です。
Ua値が良くなればなるほど
夏場の東西の窓はある意味凶器…
設計者としっかりとご相談ください。
- 中恵土の家の完成見学会の案内を
HPに載せましたのでお知らせします。
お申し込みはこちらから
中恵土の家の完成見学会
日時:7月26日(土)27日(日)
各日とも開催時間は10時~16時です。
- 基本的な性能、仕様は
耐震等級3(許容応力度計算)
Ua値 0.31w/m2K(付加断熱)
C値 既設建物平均0.3cm2/m2
暖房期の自然温度差 11.8度
冷房期の自然温度差 9度
1次エネルギー削減率41%(再エネなし)
1次エネルギー削減率68%(再エネあり)
太陽光パネル 5.16Kw
GX志向型住宅対象
ぎふの木で家づくり支援事業対象
構造材:98%岐阜県産材(桧)
長期優良住宅
設計住宅性能評価
建設住宅性能評価
BELS取得(☆6)
日射遮蔽や潜熱(水蒸気)対策など - 断熱性能等級やUa値以外の
- 物差しが分かる内容の住まいで、
これから新築をご検討の方は見ておいて損はありません。
真夏の過ごし易さを体験できます。
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建築研究所 三浦尚士さんのnote
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
西日本は梅雨明け宣言が出ましたが
東海地方にはまだ出てません。
とは言いながら、本日も快晴です。
名古屋も岐阜もまだ6月ですが、最高気温は36度の予報。
外仕事の方はご注意ください。
- 先日、新住協の
中部東海支部の総会の話しをしましたが、
このような総会では基調講演や事例発表と
同等以上に大切なのが、同業者同士の情報交換です。
総会の合間の隙間時間や後で開かれる懇親会には、
まだ会ったことの無い会員や
新たに会員になられた方も多くいます。
それに以前から親しくしている人達の中には、
新たに知った事や新たな試みをしている人たちも
多くいますから、
自由に席が移動できて話しができる
懇親会のような時間は絶好の機会となります。
- そんな中で今回ご紹介するのは
建築研究所の 三浦尚志さんのnote
金子建築工業の設計の加藤さんから、
こんなんがありますよと
全てPDFにまとめられていたのを見せてもらいました。
建築研究所というのは日本の建物や工作物すべての
基準や制度などを作っているところで、
建築業界の元締めです。
三浦さんの専門は住宅の暖冷房設備と省エネ設備の評価
その道の専門家の方は専門用語を使うのではなく、
とても分かりやすい言葉で解説してくれます。
一般のこれから家を建てよう
あるいは改修をしようとされる方で、
少しは勉強しておかねばとお考えの方には
うってつけの資料ですし、
実務者の方は当然知っておくべき内容です。
noteの有料箇所は、Xでの拡散で無料になっていますから
リポストすれば全文が読めます。
より多くの方に知っていただきたい内容ですので
皆さんご覧くださいね。
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