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社長ブログケヤキの木の下で

見えないところ

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    昨日は風が強くて寒い一日でした。
    あれだけ風が強いと
    隙間風を体感できた方も
    かなりおられるのではないでしょうか。
    なんだか部屋の空気が
    動いているようなとか
    何処からかわからないけど
    明らかに冷たい空気が入ってきている・・・
    トイレの換気扇が
    逆回転している・・・
    勝手口の上げ下げ窓の隙間から
    ジャロジーから etc
    強風が吹いているので
    明らかに隙間風がと分かりますが、
    実は強風でなくても隙間があれば
    気がつかないだけで、
    外気は室内に入ってきています。

 

 

  • 出典
    北海道住宅新聞記事
    (有)北欧住宅研究所 川本清司

 

 

  • 以前、漏気量の記事で
    第三種換気の時の表を解説しましたが
    一種換気の場合は上記のようになります。
    表は北海道なので内外の温度差30度
    温度差換気が出ていますが、
    東海地方だと
    内外温度差は20度くらいでしょうか。
    東海地方の平均風速は
    過去の気象庁のデータ​から3.5m/s前後です。

 

  • 表から分かることは
    隙間が大きければ大きいほど、
    風が強く吹けば吹くほど
    内外の温度差が大きければ大きいほど
    家の中から逃げていく暖かい空気が多い
    反対に言えば
    外の冷たい空気が入ってくることになります。
    台所の換気扇
    お風呂の換気扇
    トイレの換気扇x2か所
    多くの場合これらは
    換気計算のルートとは別物です。
    そこに上記の漏気量が加わります。
    熱交換率〇〇%だからと言っても、
    家全体での換気量から見ると
    実際に熱交換している割合は
    皆さんが思っているより
    遥かに少ないものになります。
    だからと言って
    熱交換が意味のないものではありません。
    その効率をより高めるための設計上の工夫や
  • 施工の精度が、家づくりには求められます。

 

  • ある意味
    暮らし易さや
    住み心地の良さは
    見えないところにあります。

 

  • 3月9日(日)に可児市で工事中の住まいの
    断熱、気密の見学会を
    計画しています。
    詳細は後日お知らせしますが、
    見えないところを見たい方や
    自然の力を使った窓の設計や
    空調設計の基本を見てみたい方は、
    見学にお越しください。

 

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目で見るコールドドラフト

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    今朝はマイナス3度。
    名古屋もマイナス1度と報じてましたから
    東海地方はかなり寒い朝となりました。
    事務所の机の横には窓がありますが、
    ガラス面から冷気が滝のように下りてきます。

 

 

 

  • 少し分かり難いかもしれませんが
    写真の右側から水蒸気を出しています。
    左側に行くにつれ、下側に下がっています。
    この冷気が窓面を伝って下りていくのを
    コールドドラフトと言います。

 

  • 一般的にこのコールドドラフトを防ぐには
    根本的にはサッシの性能を上げ
    ガラスや枠の断熱性を上げることですが、
    既存の家の場合このガラスの室内側に
    もう一つサッシを取り付ける事でも可能です。
    ガラス面で発生する冷気以外の
    細かな隙間から入ってくる
    隙間風も内側にサッシをつけることで
    かなり抑えることができます。
    サッシの外側にシャッターがあれば、
    夜間はそのシャッターを閉めることでも
    抑えることができます。
    また、厚手のカーテンやプチプチ(気泡緩衝材)を
    取りつけることでも可能です。
    ただ、根本的には内窓の設置や
    高性能サッシへの交換でしょうか。

 

  • 既存のサッシの場合、
    サッシ自体の気密性については
    ほとんど考慮されていないと言っていいでしょう。
    多くの日本の家では、
    サッシの断熱性が低いことで
  • コールドドラフトが発生し、
    気密性が低いことで冷たい隙間風が入ります。

 

  • 自分の家は10年ほど前に建てた家だから
    大丈夫と思ってるかもしれませんが、
    寝室で親子4人川の字で寝ていて
    朝起きた時にサッシに結露が見られるようなら
    換気が不足してるか
    サッシの断熱性が不足しているか
    その部屋の断熱性が低いか
    どこかに問題があります。
    断熱改修には様々な手法があります。
    寒いからと単に断熱材を入れるだけでなく、
    寒さの根本的な要因を取り除く必要があります。

 

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寒いとエアコンが止まる

 

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    今朝も粉雪が降っています。
    空はどんよりとした雪雲で、
  • 予報通り晴れるのか気になります。

 

  • 今シーズン一の寒波
    普段雪の少ない所や最近積雪の無かった地域でも
    雪が積もったり・・・
    日中でも10度を下回ったり
    何度も氷が張ったりと
    ここ1週間ほど寒い日が続いてますが、
    ストレスなく暖かく過ごされているでしょうか?

 

  • 最近はエアコン一台で暖房できますの家があります。
    温度差20度で
    Ua値で計算して2.8KWだからOKという
    乱暴な計算で煙に巻いているようです。
    これは家から逃げていく熱より
    エアコンから得られる熱が大きければ
    暖かいとして
    宣伝しているのですが、
    エアコン暖房で忘れていけないのは
    エアコンは寒いと止まる・・・運転を止めます。
    デフロスト運転と言います。
    暖房運転をすると室外機に霜が付きますが、
    そのままだと霜は氷に成長してしまいます。
    (もちろん動かなくなります)
    その前に霜を融かす必要があって
    融かしている最中がデフロスト運転。
    デフロスト運転で霜を融かしている時は、
    暖房運転をお休みしてます。

 

  • ここ1週間ほどなんでエアコンが
    こんなに頻繁に止まるんだ?
    故障か?
    でもしばらく放っておくと動きだすから
    何なんだ?
    エアコンが動いている時は部屋は暖かいけど、
    エアコンが止まると
    忍び寄るような寒さが・・・
    頻繁にエアコンが止まって寒いから
    設定温度を上げると、
    更に頻繁に止まる悪循環。
    デフロスト運転のその対策は
    なんと、寒いのに設定温度を下げる事・・・
    でも、残念ながら設定温度を下げても
    デフロスト運転の頻度が下がるだけで
    無くなるわけではありません。

 

  • エアコン一台なんていうHMの宣伝文句に固執せず、
    もう一台エアコンを設置して2台使いが賢明ですが、
    燃費は悪くなりますが
    寒冷地用エアコンの設置でも大丈夫です。
    もう一つ、
    室外機の霜の発生を押えることは
    設計上の工夫ですることができます。
    これが燃費を抑えれて
    暖かくストレスなく過ごせる方法で、
    体も懐も温かく過ごせます。
    方法は簡単で
    暖かい空気を室外機にぶつけて
    霜の発生を抑えること。
    なので住まいの設計時に
    対策を取っておく必要があります。
    抜本的に暖かさを確保するには、
    既に住んでいる場合は
    ・寒冷地用エアコンに替える
    ・もう一台エアコンを設置して
     2台使いをする
    ・他の暖房器具と併用する
    ・断熱改修をする
    高性能な住宅を建てているところでも、
  • デフロスト対策まではなかなか教えてくれません。
  • 新築検討者は慎重に考える必要があります。

 

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KKBでスタイルのある家づくり

 

  • 左から
    木又、桂山、大木、田原、清水、大沢、関尾(中央の頭は勝部)

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    昨日、一昨日とKKBの研修でした。
    二日目は名駅に朝8時15分集合なので
    私は近場と言うこともあり家に帰ったのですが…
    岐阜県の道路は雪で大渋滞。
    雪の影響は愛知県の犬山までで
    その先は
    大丈夫と予想していたのですが、
    犬山まで行くのに
    予想以上の時間がかかってしまいました。
    結局、名古屋まで2時間かかりましたが、
    早めに出ていたのでなんとか大丈夫でした。

 

  • 二日目はイシハラスタイルさんの建てた家の見学です。
    私は午後から所用があったので
  • 午前の2軒を見学しました。
    2軒とも1年ほど前に完成し、既に入居されてます。
    2軒とも住まいをとても大切にされており、
    丁寧に暮らされてるのが分かりました。
    会社の社名通り
  • スタイルのある家づくりをされています。

 

  • 先日も広島でKKBの建てた家を
    見学しましたが、
    会社のHPの写真で実例集を見るのと
    実際に訪れて見るのでは
    感覚的にはその情報量は何十倍も違います。
    使ってある素材や材料
    職人の手仕事、技量
    設計者の工夫
    etc
    大手のHMの建てた家を見ても
    参考になるものはあまりありませんし、
    これはと思わず写真を撮りたくなるようなことも
    ほとんどありませんが、
    KKBに参加している工務店の家の見学は
    見ているだけでも楽しいですし参考にもなります。

 

  • 新築を検討されている方は
  • 度そんな見学会の機会があれば
    覗いてみてください。
    住宅展示場にあるHMの家との違いが
    如実に分かります。
    住宅展示場は既に何軒ものHMの家が建っていますし、
    訪問するのも地場の工務店の見学会より
    敷居が低く感じられますから、
    工務店の見学会に比べれば
    訪問しやすい環境にあります。
    だからと言って
    住宅展示場ばかり行っていては、
    違いがわかりません。
    一生に一度の家づくりなのですから
    センスのいい工務店の見学会にも
    是非一度足を運んでみてください。
    合板フローリングに
    ビニルクロス
    工業製品の枠やドア
    それらを使うだけが家づくりではありません。
    工務店はその工務店独自の

    スタイルのある家づくりをしています。

 

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壁や床の断熱改修

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    今朝は雪。
    それほど積もっているわけではありませんが、
    細かな雪が深々と降ってます。
    午後はKKBの集まりが名古屋でありますから
    早めに出かける必要がありそうです。

 

  • 先日、断熱改修の相談を受けました。
    20年ほど前に建てられた住まいです。
    契約では床下に断熱材があるはずでしたが、
    余りの寒さに確認したところ
    床下に断熱材が入ってなくて
    数年前に入れたとのこと(建てた業者はすでに倒産)
    壁の断熱材は20ミリほどのスタイロフォームが、
    放り込んであります。
    放り込んであるというのは、
    固定されてあるのではなく
    ただ、入れてあるだけと言う意味です。

 

  • 壁の厚さは105ミリ
    そこに20ミリの断熱材ですから
    85ミリの隙間ができます。
    もちろん、壁の気流止めなんてありませんから
    床下の空気はその壁の85ミリの隙間の空気と一体です。
    更に言えば
    壁の隙間の空気は在来工法の構造上、
    1階の天井裏の空気と繋がっています。
    天井裏の空気は2階の壁の空気とも繋がっていて、
    それは屋根裏の空気とも一体です。
    在来工法の大壁の家は
    たとえ断熱材が入っていても、
    壁の中いっぱいに充填されていなければ
    床下から屋根裏まで一体の空気になります。
    その空気と室内を仕切るのは
    12ミリのプラスターボードと
    張ってあるビニルクロスだけ・・・
    もちろんコンセントや
    照明のスイッチが壁についていれば、
    そのわずかな隙間から冷気が室内に入ってきます。

 

  • 壁を板張りにすれば、
    乾燥して収縮した板同士の隙間から
  • 更に冷気が入ってきます。
    部屋を暖房して暖かくすればするほど、
    暖かい空気が室内の天井近くの隙間から逃げていき、
    出ていった暖かい空気と同じ量だけ
    冷たい空気が室内に入ってきます。
    いくら暖かくしても
    部屋は15度以上にはならず、
    ひざから下は更に温度が低い。

 

  • 日本の少し前の住まいを暖かくするには、
    断熱性を上げること
    壁の中の通気を止める事
    二つをする必要があります。
    しかし、壁の断熱性を上げるには
    外か中の壁を取り除いて
    断熱材を入れるしかありませんが、
    それはにはお金も時間もかかります。
    次善の策が壁の通気止め、気流止めです。
    床の断熱材を厚くすることも有効ですが、
    床の合板に密着させる必要があります。
    床の断熱材は一般的にスタイロフォームのように
    繊維系の断熱材が使われますが、
    床合板の裏側に密着させて取りつけます。
    断熱改修などで後から取り付ける場合は
    どうしても隙間が出来て、
    効果が半減してしまいますから
    密着させるに工夫が必要です。

 

  • 壁の断熱材にしても
    床の断熱材にしても
    入れてあるだけではNG。
    基本的には室内側の壁や床に
    密着している必要があります。
    壁の場合それが出来なければ、
    気流止めで壁の中の空気が対流しないよう
    工夫が必要です。

 

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