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社長ブログケヤキの木の下で

建築研究所 三浦尚士さんのnote

 

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    西日本は梅雨明け宣言が出ましたが
    東海地方にはまだ出てません。
    とは言いながら、本日も快晴です。
    名古屋も岐阜もまだ6月ですが、最高気温は36度の予報。
    外仕事の方はご注意ください。

 

  • 先日、新住協の
    中部東海支部の総会の話しをしましたが、
    このような総会では基調講演や事例発表と
    同等以上に大切なのが、同業者同士の情報交換です。
    総会の合間の隙間時間や後で開かれる懇親会には、
    まだ会ったことの無い会員や
    新たに会員になられた方も多くいます。
    それに以前から親しくしている人達の中には、
    新たに知った事や新たな試みをしている人たちも
    多くいますから、
    自由に席が移動できて話しができる
    懇親会のような時間は絶好の機会となります。

 

  • そんな中で今回ご紹介するのは
    建築研究所の 三浦尚志さんのnote
    金子建築工業の設計の加藤さんから、
    こんなんがありますよと
    全てPDFにまとめられていたのを見せてもらいました。
    建築研究所というのは日本の建物や工作物すべての
    基準や制度などを作っているところで、
    建築業界の元締めです。
    三浦さんの専門は住宅の暖冷房設備と省エネ設備の評価
    その道の専門家の方は専門用語を使うのではなく、
    とても分かりやすい言葉で解説してくれます。
    一般のこれから家を建てよう
    あるいは改修をしようとされる方で、
    少しは勉強しておかねばとお考えの方には
    うってつけの資料ですし、
    実務者の方は当然知っておくべき内容です。
    noteの有料箇所は、Xでの拡散で無料になっていますから
    リポストすれば全文が読めます。
    より多くの方に知っていただきたい内容ですので
    皆さんご覧くださいね。

 

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新住協東海支部総会 土壁の熱容量

 

 

 

  • こんばんは紙太材木店の田原です。
    昨日は新住協の中部東海支部の総会が恵那でありました。
    久保田代表理事の基調講演と、
    会員2社の事例発表でした。
    (株)ミノワさんと
    (有)洞田建設さん

    その後、現在恵那市で金子建築工業が建築している
    非住宅の木KEYPlusの現場見学。
    構造設計は福山弘さん、
    前先生の研究室や新住協の前代表の鎌田先生など、
    いろんな先生方が絡んだ建物です。

 

  • 先日土壁づくりのワークショップが開催され、
    数十人が泥だらけになりながら
    壁に泥団子を投げつけていたとか。
    土壁の厚みは
    最終的には30センチほどになる予定。
    将に蔵の壁です。
    なぜ土壁があるかと言うと熱を蓄えるため。
    どういう効果があるかと言うと
    夏、室内に入ってきた熱を
    この土壁が取り込むことによって、
    室温の上昇を緩やかにできます。
    一時的に土壁が熱を吸収するので、
    吸収された分の熱は
    本来室温を上げることに使われる分、
    それが土壁に行くので
    室温の上昇が穏やかになるということです。
    難しい言葉で言うと
    土壁は「熱容量の大きな素材」と言います。
    冬、昼間の日射の熱を土壁に蓄えておくと
    夜間、土壁が緩やかにその日射の熱を放出してくれます。

 

  • 土壁のように熱容量の大きな素材があると、
    室温の変化の差が穏やかになるんですね。
    室温が急激に下がったり上がったりではなく、
    それが穏やかになります。
    この建物では冬に日射の当たる壁が
    土壁になっています。
    住宅でも掃出しサッシの室内側が
    土間コンクリートになってる場合などは、
    熱容量を意識した設計と言えます。
  • 建物の完成は年末になりそうですが
    見学会も予定されていますから、
    実務者の方や一般の方も
  • 興味があれば見学してみてください。
    福山さんの木の構造も
    隈さんに負けない美しさがありますし、
    鎌田先生と前研究室が絡んだ建物は
    そんなにあるわけではありません。
    実務者必見の建物と言っていいでしょう。

 

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温度と湿度は別々にはできない

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    昨日は中電が来て、会長農園の銀杏の木の枝打ちでした。
    電柱が敷地に入り込んでいるので、
    電線近くの枝を取り除く作業です。
    高所作業車3台に
    収集車2台
    総勢13人
    主に銀杏の木が対象でしたが、
    既に実をつけているのでなんだか残念。

 

 

 

  • 通常は電線から3m範囲の枝を伐採しますが
    それは中電の都合。
    電線より先に木がありますから、
    最小範囲での伐採をお願いしています。
    なので、3.4年するとまた来られます。
  • さて、この季節の風物詩と言えば土間の結露

 

 

 

  • 北事務所の土間の床はコンクリート。
    床と壁の取り合いを入り隅と言いますが、
    このような角は空気が滞留しやすく結露します。
    事務所の外の温室計は23.5度 95%
    この空気は1度下がれば結露します。
    事務所は土足で出入り出来てほぼ外ですから、
    コンクリートの床が結露するのは
    ごく自然なことです。
    この梅雨時の悩みは,湿度が高くジメジメしていること。
    エアコンで冷房すれば
    ジメジメ感は無くなりますが、
    少し肌寒くなってしまいます。
    切ればジメジメ感はすぐに戻ってきます…
  • 対策としては、
    再熱除湿のエアコンと言う手もあります。
    一昔前の再熱除湿エアコンは、
    冷房した空気を再度暖める過程での
    エネルギー消費が大きいという認識ですが
    最近の再熱除湿エアコンは、
    冷房時の排熱を利用したタイプで
    以前より、エネルギー消費は少なくて済みます。
    この時期だけでなく夏真っ盛りの時期でも、
    エアコンの冷房は気温が下がり過ぎて、
  • 不快と感じる方にはお勧めのエアコンです。
    もちろん冷房時よりは電気代がかかりますが
    以前ほどではありませんし、
    ずっとそのまま使い続けるのではなく
    不快に感じる時間帯で
    使い分ければいいのではないでしょうか。

 

  • 新たに購入してまでと言う方も
    おられると思いますが、
    そんな方にお勧めなのが日射の利用。
    梅雨時は使えませんが
    夏でしたら2階の窓の日射遮蔽をしないで、
    敢えて日射を入れる手法です。
    エアコンで冷房して
    気温と湿度を下げる
    下がり過ぎた気温を
    日射を入れることで上げる
    これだと湿度だけが下がることになりますし、
    余分にお金がかかるわけではありません。
    なので、敢えて西と東に窓を設けておきます。
  • 日本の梅雨時から夏を快適に過ごすには、
    エアコンだけで十分と言うには
    実は非常に厳しい気候です。
    住宅の性能が向上すればするほど、
    夏住まいには設計者の更なる工夫が求められます。
  • 上記の解説です。
  • 一昔前の家は断熱性も気密性も、
    現在の住宅よりもかなり低いレベルでした。
    冷房してもどんどん壁や天井、サッシから
    熱が入ってきますから、エアコンはフル稼働できました。
    つまり、気温を下げることと
    除湿がフルにできる家でした。
  • 現在の家は断熱性も気密性も
    一昔前の家に比べれば遥かに向上してます。
  • そうなるとエアコンで冷房すると、
    あっという間に気温が低くなり設定温度に達します。
  • エアコンは私の仕事は完了したとして
    送風モードに切り替わります。
  • これをサーモオフと言いますが、
    換気をしているので湿気はその間もどんどん入ってきます。
    サーモオフするならと
    設定温度をさらに下げれば、今度は寒くなります。
  • 住宅の断熱性の向上により
    室温はコントロール出来るようになりました。
  • しかし、湿度コントロールは以前より遥かに難しくなりました。
  • エアコンは冷房時には、温度と湿度を
    同時にしか処理できないのですから。

 

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完成見学会のお知らせ

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    すっかり梅雨空に戻ってしまいました。
    今週はずっとこんな感じでしょうか。
    そうなる前にと、昨日は竹林と土場の草刈り。
    3週間前に竹林の草刈りの時の漆にかぶれましたが、
    先日ようやく全快。
    少しだけ痕が残ってますがそのうち無くなるでしょう。
    今回改めて探してみると、疑わしい木がありました。
    実際、漆かぶれになる木は何種類かありますから
    全部は覚えられません。
    今回のはおそらく、ヌルデと呼ばれる木です。
    場所を確認しましたから、次回は完全武装で切り倒します。

 

  • さて、本日は中恵土の家の完成見学会のお知らせです。
    先行してのお知らせですので、
    まだHPには載っていません。
    近々、HPに掲載予定ですので
    興味のある方はご確認ください。

 

  • 中恵土の家の完成見学会
    日時:7月26日(土)27日(日)
    各日とも開催時間は10時~16時です。
    基本的な性能、仕様は
    耐震等級3(許容応力度計算)
    Ua値 0.31w/m2K(付加断熱)
    C値 既設建物平均0.3cm2/m2
    暖房期の自然温度差 11.8度
    冷房期の自然温度差 9度
    1次エネルギー削減率41%(再エネなし)
    1次エネルギー削減率68%(再エネあり)
    太陽光パネル 5.16Kw
    GX志向型住宅対象
    ぎふの木で家づくり支援事業対象
    構造材:98%岐阜県産材(桧)
    長期優良住宅
    設計住宅性能評価
    建設住宅性能評価
    BELS

 

  • 今後岐阜県では、人口の減少が予測されています。
    2020年 197万人
    今から25年後の
    2050年 137万人
    岐阜県の人口は、毎年2万人ずつ減少して
    いくことになります。
    今後住宅が大量に余ることが分かっている中で、
    どんな性能の家も建てるのも自由ですが
    これから建てられる家は
    お子さんや次の世代が
    大規模な耐震改修や断熱改修することなく
    容易に住み継がれる家であるべきと考えます。
    今回の中恵土の家はそのスタンダードとなりうる家です。
    興味のある方のお越しをお待ちしています。

 

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暑い夏はドアを開けたまま

 

 

 

  • おはようございます、
    紙太材木店の田原です。
    昨夜は暑くて、夜中に目が覚めてしまいました。
    梅雨の時期なのに日中も暑く既に真夏の様相ですから、
    エアコンの使い方も
  • 夏バージョンにする必要がありそうです。

 

  • 以前から推奨しているのが、
  • ドアを開けたままエアコン。
    特に換気が不十分なひと世代前の住まいでは、
    一石二鳥の効果を発揮します。
    残念ながら最近建てた家でも
    換気が絵に描いた餅状態の家では、
    十分通用しますからお試しください。

 

  • ドアを開けたままエアコンはその名の通り、
    寝室のドアを開けて
    エアコンをつけたままにして寝ることです。
    換気が絵に描いた餅の家では、
    ドアを閉めたままだと寝室の二酸化炭素濃度が
    1000ppmを越えるのは普通。
    2000ppm
    3000ppmにもなります。
    ドアを開けたままにするとそれを防ぐことができます。
    次に、ドアを閉めてエアコンをつけると
    寒くなりすぎる傾向にあります。
    温度設定を色々変えても、
    朝まで安眠となるケースはそれほど多くありません。
    寒さで目が覚めたり、
    夏なのに毛布を掛けたりとなります。
    タイマーをかけて寝る場合、
    エアコンが止まれば
    暑さが戻って目が覚める
    もう一度タイマーをかける
    そんなことを繰り返すことになります。

 

  • エアコンは確かに優れモノなんですが、
    特に冷房をしようとする場合、
    狭く閉じられた空間で臨機応変に働くのは苦手です。
    簡単に言うと6畳とか8畳の
    一部屋の閉じられた空間で使うには、
    エアコンの冷房能力がありすぎるんですね。
    四字熟語に 牛刀割鶏​ と言う言葉がありますが、
    まさにそれです。
    なのでエアコンが働きやすい空間や
    場所を作ってあげることが、快適性につながります。

 

  • エアコンにとってその空間が狭すぎるのなら
  • 部屋を広くしてあげればいいわけで、
  • ドアを開ければそうなります。ドアを全開にするか
    半分ほど開けるか
    あるいは10センチほど開けるか
    温度設定や寝室で寝る人数などで変わりますから、
    どれだけ開けるか試行錯誤してみてください。
    寝室が寒くなり過ぎず、
    CO2濃度も下がりますから一石二鳥です。

 

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