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社長ブログケヤキの木の下で

2011年6月10日

何か変

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
曇り空ですが、
温度は26度
湿度59%で快適な事務所の中です。
(先日から温湿計を机の上に置いたので記録のために・・・)
さて、昨日はこちらのお宅
某メーカー 築15年
6.9.2011 110609_105559.jpg
付け梁(タイル調の壁と白い壁の間にある帯のようなもの)の
つなぎ目が長年の雨で水を吸収してぼそぼそになっています。
6.9.2011 110609_101542.jpg
サイディングと同じ窯業系の材質ですが
切り口が常に水を吸うとこのようになります。
コーキングの繋ぎ目も
切れて口をあけている状態
6.9.2011 110609_104330.jpg
南に面した壁は
強い太陽光線に当り
表面温度はかなりのものになりますし
夜間は冷やされなすから
毎日膨張収縮をくりかえします。
コーキングをする前にシーラーと言って
接着力を強める薬剤を塗りますが
毎日の膨張収縮で接着力の弱いところから
剥がれてきます。
また、タイル調の壁の表面も良く見ると
6.9.2011 110609_100241.jpg
細いクラック(ヒビ)が無数に出来ています。
冬場このクラックに水分が入り
凍ればそのクラックの幅は順番に広がっていき
やがて剥がれ落ちる事になります。
サイディングだからノーメンテナンスという訳には行きません。
この壁はタイル調でも1色ですから
塗り直しをすれば
クラック表面に塗料が付着し
水の侵入を阻む事が出来ますから
クラックのヒビの進行を遅らせることが出来ます。
でも、カラフルな多色の外壁
例えばレンガ調の壁で
一つひとつ色の濃淡がある場合
その色に合わせて塗りなおしは出来ません。
同じように全て1色で塗りなおすことになります。
でも、
多分
そうすると
何か変な壁
となります。
レンガ調や多色のサイディングが世にでて
15年以上になりますから
そろそろ再塗装などのメンテナンスが必要ですが
何か変な壁
にならなければいいですが・・・
でも、そうなる可能性が高いでしょうね。
メーカーの責任は重大ですし、
なにも考えずに採用した建築会社も責任ありです。
さて、お隣の屋根はこんな具合
6.9.2011 110609_100455.jpg
10年ほど前までは
洋風屋根では標準的なカラーベスト
でも屋根の勾配が少し緩いようです。
メーカーは3寸勾配(1m水平移動して30センチ下がる)以上の
勾配を規定してますが
この家は2.5寸(1m水平移動で25センチ下がる)程度
つまり傾斜が急なら水は速やかに屋根面を
流れていきますが
傾斜が緩いので流れ落ちる前に
毛細菅減少で重ね合わさった瓦の下を
横に広がっていき雨漏れを引き起こします。
軒先の瓦が割れて傷んでいるのは
屋根下地の合板がすでにダメージを受けているからでしょう。
このような場合は
鈑金(ガルバリウム)を縦に葺く以外ありません。
カラーベストの屋根の場合
コンプライアンス通り撤去しようとすると
アスベストの問題もあり(製作年代やメーカーにより違います)
費用は多額になります、
また瓦屋さんは労基署からは
撤去せずにカラーベストの上から
瓦や鈑金を葺くよう指導されています。
これも
何か変ですね。
それでは
皆さん、また明日。

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