社長ブログケヤキの木の下で
2010年7月25日
木造塾
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
8時ですが、
この事務所の気温は既に30.6度
エノキの下の陰になった事務所ですから
涼しいはずですが
今日もいったい何度になるんでしょうね。
さて昨日の午前中は
海津市で開かれている
全国中学生漕艇大会
私が中学生の頃は
全国でも数えるほどしか
漕艇部はありませんでしたが
今では何十もあります。
川辺町はダム湖ですから
ほとんど川の流れの無いところで
練習をしてますが
他の学校は波や潮の流れのある海
流れのある川でもまれていますので
流れのあるところでは
ちょっとハンディになってしまいます。
しかし、みんな頑張って
予選を通過、
今日の試合が楽しみです。
さて、午後は
ぎふ木造塾
今回は 東京都市大学の
(武蔵工業大学と言ったほうがわかり易い世代です)
大橋好光先生をお招きしての講義です
Eディフェンの倒壊実験の委員長と言ったほうが
建築関係の皆さんにはわかり易いかもしれません。
今回のお話は
「伝統的木造建築の耐震性能」です。
Eディフェンスでは
伝統的な木造建築についても(荒壁、力貫)
実証実験をしており、
その映像を見ながら
伝統的木造建築の課題や問題点などについて話しました。
上の映像を見た方に
少し説明しますと、
この映像は阪神淡路大震災の時に
記録されたJMA神戸波(神戸海洋気象台波)で加振したものです。
このJMA神戸波では伝統的木造建築でも倒壊していません。
このJMA神戸波でダメージを受けた建物に
再度JR鷹取波(これも震災の時にJR鷹取付近で記録された地震波)で
加振した映像もありますが、その実験では倒壊しております。
専門的なお話しは省きますが
上記の実験結果からは
現在立てられる木造住宅は
建築基準法に準拠したした建物であれば
阪神淡路大震災程度の地震では倒壊しません。
たとえ基準法ぎりぎりの壁量でもです。
これは雑壁と呼ばれる
現在では数値として考慮されない壁が
建物全体の耐力の40%~50%程度を
負担していることがわかったためです。
木造住宅は計算した耐力の2倍近い実力があり
十分、地震に対して対抗する力を持っています。
もちろん大きな地震が起これば
建物は程度の差こそあれ
被害を受けますので、
補修に係る費用を少なくする工夫はとても大事な事です。
倒壊はしなかったけれど
補修に多額の費用がかかったと言う事が
無いようにしなければなりません。
その他にも
木造住宅の耐震性をあげるための
課題や問題点、工夫などいろんなことを
知る事が出来ました。
早速、実践していきますから
期待していてくださいね。
それでは
皆さん、また明日。
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