社長ブログケヤキの木の下で
2024年3月18日
基礎断熱と床断熱
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日は小雨が降っても
それほど寒くありませんでしたが、
今日からまた寒くなるとか。
三寒四温の言葉通りの季節になりましたね。
- 週末は打合せや点検などでお客様にお会いしますが、
打合せ中の方からは
今回の建築知識ビルダーズは面白いですね、と。
実務に携わる工務店の経営者や
設計者、現場管理者が読む本ですが、
一般の方も読まれるんですね。
現代では家づくりの様々な情報は
ネットで収集されてる方も多いのですが、
それなりに有益な情報の多くはやはり紙媒体。
日経ホームビルダー亡き後、
アーキテクトビルダーと
この建築知識ビルダーズが双璧でしょうか。
- 打合せ中の方が興味を持たれたのは、
床断熱と基礎断熱の記事で
新住協の代表理事だった鎌田先生が執筆されています。
基礎断熱の生まれた経緯や
床断熱との熱損失の比較
基礎断熱と言っても
断熱材を取り付ける位置や厚さは
複数の施工の仕方がありますし、
べた基礎か布基礎かでも異なります。
同じ仕様を省エネ基準の計算と
QPEXで計算した時のものが合って、
数えると40種以上になりますが
その熱損失を表にしてまとめてありますから
一目で比較ができます。
また、平成25年の省エネ基準の計算式では
熱損失が少なく出ることが指摘されています。
記事を読むと、床断熱より基礎断熱の方が
コストがかかっていることが分かります。
- 最近は一般の方も床下エアコンを
お考えになる方も出てきましたし、
基礎断熱のほうが
気密が容易に取れるなどの話しもあります。
床暖熱では床を貫通する配管や
柱や間柱周りの気密処理は、
難易度が高いから云々などの理由や
床下エアコンは差別化になるからと、
最近始めた工務店や設計者が
基礎断熱+床下エアコンを採用するケースもあります。
きちんと床下の熱損失が
計算されていなければ断熱不足になりますし、
暖気の流れや移動と言った
各室の暖房負荷が計算できなければ、
快適な部屋にはなりません。
- つまり、この部屋は北側にあって
広さが〇〇m2で
気積は〇〇m3
外が0度の時の暖房負荷が
〇〇w/hだから
1時間に〇〇度の空気を
〇〇m3送るような設計が必要。
だから
床下エアコンから暖気を送る時の
換気ガラリはαAが
〇〇m2のものが必要になる。
床下エアコンにすれば、万事解決ではありません。
なぜなら、ほとんどの場合
経験と勘で設計しているから・・・
今回の記事では
床断熱と基礎断熱の併用の事や
床断熱の床の気密の取り方
玄関の断熱の仕方
床の付加断熱の手法などがわかります。
気密や断熱を
工務店や設計者にお任せではなく
自分自身でも理解した上で家を建てたい
そんな方向けの記事です。
ネットではいくら探しても、
この種の情報は出てきません。
他にも面白い記事が多くあります。
興味のある方は
一度手にとっても損はありません。
現に打合せ中の方も読まれてるのですから。
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