社長ブログケヤキの木の下で
2024年10月4日
総会の研修会から
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
新住協の総会で香川県の琴平に来ています。
四国というと瀬戸内海を渡りますから、
岐阜県からは感覚的にかなり遠いイメージがありましたが
新幹線で岡山まで
岡山から丸亀まで
それほど時間が気になることなく着きました。
- 研修会の話は
専門的になりますが何点かご紹介すると
断熱改修の時、
内窓設置だけでは暖房費の削減効果は小さいので
壁や天井の断熱材補強をセットで考える。
昨年から内窓設置には
国から相当程度補助が出ていますが、
今一つ伸びがありません。
実は内窓設置だけでは効果が少ないんですね。
QPEXを使って
暖房費の削減効果の計算をすると一目で分かります。
断熱改修の手法は新住協の技術資料や
自立環境型住宅の設計ガイドラインで公開されてます。
気流止めをすることや
天井の断熱材を厚くすることで、
かなりの効果が出ますから
内窓設置だけでなく断熱補強も必要です。
- さて、問題は気流止め
北海道の須藤建設の須藤さんから
北海道で断熱改修をする時は
気流止めの設置は - 外部のサイディングを一部剥がして外から入れる
しかし、来年の基準法の改正後は
それが出来なくなるという話が出ました。
どういうことかと言うと
一昔前の寒い家では外壁は柱の外側に
耐力面材を張らずに、
防水紙を張ってすぐにサイディングを張ってました。
ですから室内側から
壁を剥がして断熱材を入れるより、
生活しながら断熱改修ができますし
コストも低く抑えることができます。
ですが今回の改正では、
外から断熱材を入れるには
確認申請が必要となりました。
理由は、柱の外に耐力面材があると
それを切断したり撤去したりするから
耐震性に影響が出るから
というのが理由の様です。
面材が張ってあるかどうかは分からないから、
全て張ってあると仮定して
外からの断熱材補強はNGとなったわけです。
- 一昔前の寒い家、耐震性の低い家は
耐力面材なんて張ってない家が大半です。
現在でも筋交いだけで
面材を張らない家は、
相当程度建てられています。
国はどんな家も一律にNGではなく
家々の状況に合わせた
対応が必要なんですが・・・
この基準法の改正の件では
国交省が住宅業界の各種団体に
ヒアリングしてますから、
新住協としても問題提起していく予定です。
さて、今回の総会の研修では
他にもお伝えしたいことがありますから
何回かに分けてお話しします。
- 次回は
「付加断熱」+「厚い木材」を使った
「無塗装」「すのこ張り」木外装です。
- .
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