社長ブログケヤキの木の下で
2025年6月27日
新住協東海支部総会 土壁の熱容量
- こんばんは紙太材木店の田原です。
昨日は新住協の中部東海支部の総会が恵那でありました。
久保田代表理事の基調講演と、
会員2社の事例発表でした。
(株)ミノワさんと
(有)洞田建設さん
その後、現在恵那市で金子建築工業が建築している
非住宅の木KEYPlusの現場見学。
構造設計は福山弘さん、
前先生の研究室や新住協の前代表の鎌田先生など、
いろんな先生方が絡んだ建物です。
- 先日土壁づくりのワークショップが開催され、
数十人が泥だらけになりながら
壁に泥団子を投げつけていたとか。
土壁の厚みは
最終的には30センチほどになる予定。
将に蔵の壁です。
なぜ土壁があるかと言うと熱を蓄えるため。
どういう効果があるかと言うと
夏、室内に入ってきた熱を
この土壁が取り込むことによって、
室温の上昇を緩やかにできます。
一時的に土壁が熱を吸収するので、
吸収された分の熱は
本来室温を上げることに使われる分、
それが土壁に行くので
室温の上昇が穏やかになるということです。
難しい言葉で言うと
土壁は「熱容量の大きな素材」と言います。
冬、昼間の日射の熱を土壁に蓄えておくと
夜間、土壁が緩やかにその日射の熱を放出してくれます。
- 土壁のように熱容量の大きな素材があると、
室温の変化の差が穏やかになるんですね。
室温が急激に下がったり上がったりではなく、
それが穏やかになります。
この建物では冬に日射の当たる壁が
土壁になっています。
住宅でも掃出しサッシの室内側が
土間コンクリートになってる場合などは、
熱容量を意識した設計と言えます。 - 建物の完成は年末になりそうですが
見学会も予定されていますから、
実務者の方や一般の方も - 興味があれば見学してみてください。
福山さんの木の構造も
隈さんに負けない美しさがありますし、
鎌田先生と前研究室が絡んだ建物は
そんなにあるわけではありません。
実務者必見の建物と言っていいでしょう。
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