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社長ブログケヤキの木の下で

人口減少と土地選び

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    昨日は古い言葉で言うと勤労奉仕
    朝8時から、地区に流れる雄鶏川の土手の草刈りでした。
    40人程でしますから2時間もかからず終了。
    草刈り装束でしたから、そのまま土場の草刈り。
    引き続き、家庭菜園の安納芋の植え付け
    時期的には少し遅いのですが、
    2週間ほど前に植え付けた苗が購入して
  • しばらく放置して植えたため乾燥していたのか全滅…
    急遽、再購入。
    植え方も調査しましたから、
  • 今度は大丈夫なはずです。
    どんなことでも事前の調査が大切ですね。

 

  • さて、雄鶏川の集合場所のすぐ前で
    平屋の家が2棟建築中でした。
    昨年までは田圃で周りも田圃でしたから意外でしたが、
    田圃も耕作されなければただの空き地。
    不動産会社にしてみれば
    値段は安く仕入れられますから美味しいい土地。
    住まい手も土地の値段が安ければ、
    それに越したことはありません。
    地主も持っていてもお荷物な土地で
    (農地なので草刈り義務がります)
    処分できるならと誰もがウィンウィンに見えますが…

 

 

 

 

 

 

  • 岐阜県の人口は
    2020年 198万人
    2050年 136万人
    2070年 101万人
    あと25年で60万人減ります。
  • 毎年2万人減っていく計算です。
    上水や下水と言ったインフラ設備の維持には
    かなりのコストがかかります。
    税収が今の75%になれば、インフラが維持できる範囲も
    限界が出てきます。
    全てを維持できなければ、
    出来ないところと
    出来るところを分けて
    ゴメンナサイするか民営化でしょうか。

 

  • 都市計画マスタープランと言うものがあります。
    町の将来像や町づくりの方向性を定めたものです。
    多くの市町村でつくられていますから、
    土地を購入して新築を建てられる際には参考になります。
    ただ、人口が75%になった時の
    具体的な対策が書いてあるわけではありません。
    下水道などに対しても
    「適切な維持管理に努めます」程度です。
    周囲に建物が無い田圃の中の
    新規開発された宅地に家を建てる時には、
    慎重に検討する必要があります。

 

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エアコン[湿気戻り]対策は必須

 

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  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    快晴で気持ちのいい朝です。
    来週の予報は雨、いよいよ梅雨入りでしょうか。
    最近は少し気温が上がると蚊がやってきます。
    気持ちのいい風を入れようと
    事務所の通用口を開けておくと
    蚊が入ってくるので、蚊取り線香が欠かせません。
    電子蚊取り線香では無く、
    昔ながらの金鳥の渦巻き蚊取り線香。
    目で見えるのがポイントで
    ちゃんと働いているのが確認できる
    残りがどれくらいかわかる
    使う時間を長さで調節できる etc.
    アナログのいい所です。
  • さて、空気や湿度は目で見えません。
    エアコンの涼しい空気がどう流れているか
    蒸し蒸しする水蒸気がどれくらいあるか
    住宅展示場にあるモデルハウスで
    玄関を開けて家の中に入った時、
    温度や水蒸気、空気の流れなどが目で見えたら
    その時にどれだけエネルギーを消費しているかも
    分かったら・・・
    住まいを検討中の方には大助かりですね。
    隅々まで涼しい
    くまなく暖かい
    なんて言われても、
    ホントかななんて思わなくて済みます。
  • GX志向型住宅をはじめとする高断熱高気密な家
    HMも工務店も、誰もが高断熱高気密と言いますが
    そのような家の冷房はほとんどがエアコンです。
    一昔前の家のような
    断熱や気密ではありませんから、
    エアコンで住まいを冷やし始めると
    早々に設定温度に達します。
    設定温度に達したエアコンはお役御免ですから
    早々に送風モードに切り替わります。
    APFの高いエアコン程、余分な仕事はしません。
    コンプレッサーを回すことは
    多くの電気を消費することになります。
    送風モードになるとどうなるかと言うと、
    エアコン内部では先ほどまで冷気を送ってましたから
    結露した水がトレイや冷媒管に付着しています。
    その水に対して乾くまで、風が送られます。
  • 最近、エアコン内部のカビの防止に
    冷房を切ったら暫く送風モードにしましょう
    と言うことを聞いたことがあると思います。
    どうなるかと言うと、
    エアコン内部で蒸発した水が水蒸気となって
    室内に入ってきます。
    これを「湿気戻り」と言います。
    せっかく除湿したのに・・・
    高断熱になればなるほど、
    素早く設定温度になりますから
    エアコンはおサボリを始めます。
    APFが高ければ高いほどサボリ始める
    除湿の仕事はお休みです。
    それだけではありません。
    高気密で換気をしてます。
    エアコンがサボろうが
    送風モードであろうが
    換気しなければなりませんから
    湿った高温の外気は常に入ってきます。
    奮発してAPFの一番高いエアコンを選んだのに
    休んでばかりで湿度が下がらない・・・
    奮発して一種の全熱交換機にしたのに
    湿度が60%以上あるしかも肌寒い・・・
    最近の高断熱高気密住宅、あるあるの事例です。
  • 高温多湿な日本の夏の暮らし易さは、
    住まいの性能が上がれば上がるほど
    きちんとした設計が必要です。
    大手HMだから
    GX志向型だから
    大丈夫ではありません。
    設計者と相談しながら、快適な夏を目指してください。

 

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LCAと住宅評価

 

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    今週一杯、晴れの模様。
    屋外の工事が進んで助かります。
  • 紙太材木店では 建設住宅性能評価 取得していますから、
    評価機関に細かな写真提出と現場検査があります。
    現場検査は、事前に日時を連絡しなければなりません。
    一つの工程が済んで検査ですから
    次の工程には検査がOKでなければ進めません。
    なので、雨が降って工事が進まないと
    検査もそれに合わせて遅れていくことになります。
    現場管理者にとって、晴れはほんとにありがたいです。

 

  • 先日の日経新聞に
    「建築物のCO2、建設から解体まで算出要請 
  •  国交省28年度に」
    どういうことかと言うと、
    建物を建設する時から解体して処分するまでに
    排出する 二酸化炭素(CO2)の量 計算して出しなさい
    LCA(ライフサイクルアセスメント)と言います。
    これを建築主に要請するもので、
    2028年度に法制化するものです。
    当面は、商業ビルやオフィスなど
    住宅ではない建物を対象にするようですが、
    記事によると既にEUでは一定規模以上の建物で
    2028年から義務化が予定されている。
    オランダやフランスでは、
    既に住宅でもCO2の排出量の上限を
    規制する措置を導入しているとあります。

 

  • 日本の住宅でも同様な LCCM住宅既にありますが、
    一般の方にはZEHやGX志向型住宅との違いが
    今一つ分からない住宅では無いでしょうか。
    ZEHやGX志向型がエネルギー消費だけに
    重点が置かれているのに対し、
    LCCM住宅はそれにプラスして
    住宅の生涯を通しての
    環境負荷も考慮した住宅を言います。
    例えば住宅建設にはコンクリートやモルタルと言った
    材料が使用されますが、
    それらを作る時のCO2の排出量まで計算に入れます。
    住宅素材は様々で
    鉄筋
    コンクリート
    ビニールクロス
    合成樹脂
    合板
    etc
    工業製品は全て、その製造過程でCO2を排出します。
    また、それらを廃棄する時にも、
    CO2を排出します。
    つまり、エネルギー消費だけでなく、
    環境に負荷を与えると考えられるものは
    規制していこうという流れです。

 

  • 日本では断熱材と言えば
    グラスウールや吹付の断熱材が主流ですが、
    ドイツなどではウッドファイバー(木質繊維断熱材)
  • と言って木材から作られる断熱材が大きな市場を
  • 持っています。
    断熱性能はGWと同等程度ですが、価格は高め・・・
    そんなこともあって日本国内ではあまり使われませんが、
    ドイツのように環境に対する意識の変化や
    環境負荷の少ない住宅に対する評価が高まれば、
    住宅に使われる素材も吟味されていくようになるでしょう。
    従来あまり顧みられることのなかったLCCM住宅ですが
    今回、国交省が本気で
    LCA(ライフサイクルアセスメント)に

    乗り出してきたことは、
    今後の住宅のあり方に大きな影響を与えるでしょう。
    断熱材の評価もドイツのように、
    ただその性能数値だけでなく
    環境負荷も加味した評価に変わる可能性があります。
    いつになるかは分かりませんが、
    そんなに遠くではないでしょう。

 

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一次エネルギーを削減する方法

 

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    いよいよ6月ですが、
    梅雨入りがいつになるか気になるところです。

 

  • 本日は久しぶりの現場レポート
    日射取得をいかにとるか
    自然温度差をいかに大きくするか
    写真は工事中の可児の家Cの吹き抜け周りの手摺
    吹抜けの仮の床には、合板が敷いてあります。
    左手はキャットウォークの手摺
    手前の手摺は図書コーナーのホールに面した手摺
    右手の手摺は吹抜けに面したカウンターの前の手摺
    左手のキャットウォークの手摺は、
    手前と右手の手摺とは違って
    陽射しを家の奥まで届かせたいので
    中残一本だけの手摺にしています。
    同時に窓のサイズも大きくなっていて
    幅が2.55m
    高さが1.37m
    2階の南面には、この窓が二か所あります。
    一般的な腰窓のサイズは
    幅が1.6m
    高さが1.0mです。
    面積を比較すると、
    取りつけてある窓は3.49m2
    一般的な窓は1.6m2ですから、約2倍の広さがあります。
    日射を沢山入れたいので低くしてあり、
    床から40センチ
    小さなお子さんがいるケースでは、
    窓の高さが低いですから
    大きくなったら取り外せる手摺を取り付けます。

 

 

  • 森林文化アカデミーの木造建築専攻の
    ダウンロードページに 辻先生が鉛直面(壁や窓)の
    日射量が分かる計算式を入れてくれました。

 

 

 

 

 

  • 色の濃い部分が鉛直面の直達日射
    単位はMJ/m2
    直達日射と言うのは文字通り、陽射しの事です。
    冬季の南面の直達日射のエネルギーが、
    かなり大きい事が分かります。
    住まいの暖房費や冷房費はUa値だけでなく、
    日射や窓のサイズや位置、
    ガラスの性能によっても異なります。
    国の省エネルギー基準にUa値の断熱等級だけでなく、
    一次エネルギーの削減率が入っているのは
    Ua値が良くなることと
    一次エネルギーが削減できることが
    必ずしも一致しないためです。
    国は2050年までに平均で家庭で使われるエネルギーを
    ゼロにしようとしています。
    目的は一次エネルギーの削減
    温暖化ガス(CO2)の削減です。
    断熱して暖房エネルギーを減らすことも大事だけど、
    断熱だけでは足りないから
    一次エネルギーを削減する方法も
    設計者は考えてね、工夫してねという方針。
    日射取得を工夫することもその一つです。
    もちろん、日射の遮蔽も。
    パネルや蓄電地も方法の一つですが、
    それなりのお金がかかりますよね。

 

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水周りの木には拭き漆

 

 

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    漆かぶれ
    何を塗っても治るまで、10日から2週間はかかります。
    ステロイドもかゆみを抑える程度と分かってますが、
    既に1週間・・・
    可笑しなもので、症状はヘルペスそっくり。
    左腕の漆かぶれ、
    治るまでまだ1週間ほどかかりそうです。

 

  • さて、理屈好きの方の中には、
    ウレタンも漆も化学式の違いはほんの少しだから
    木部の塗装なんてウレタンで十分。
    ほとんど同じと言っていいんだから、
    どうして漆なの?
    なんで漆に拘るの?
    わけが分かりません・・・
    そんな人も世の中にはいますが、
    チンパンジーと
    ホモサピエンス(あなた)のDNAは99%同じ
    違いは、たったの1%
    ほとんど同じと言っても、問題なし
    でも、
    DNAがチンパンジーと1%しか違わないから
    チンパンジーもあなたもほとんど同じかと言うと、
    そうではありません。

 

  • 輪島塗りも会津塗りも
    紀州漆器も春慶塗りも
    ウレタンでいいんじゃない
    だって、見た目が同じなんだから
    それなら値段も下がるし、
  • 皆が使えて時代に合ってる?
    日本の住まいも無垢の木なんて時代遅れ
    仕上がりは塩ビシートにビニールクロス、
    合板のフローリングで十分
    見た目が同じなら、安い方がいい
    そんな感性の方もおられますが、
    僅か1%の違いが
    チンパンジーとヒトを分けています。

 

  • 漆とウレタンも
    化学式はほんの僅かの違いですが、
    ウレタン塗装の木の洗面カウンターの寿命が
    驚くほど短いのを実は多くの実務者は知っています。
    なので住まい手にお勧めする洗面カウンターは
    既製品のメラミンカウンターか
    人造大理石のカウンター
    住まい手が木を使った
    カウンターがいいと言おうものなら、
    無理ですね
    すぐに傷みます
    木部が腐ります
    そんな風に設計者?から言われれば
    諦めるしかありません。
    その自称設計者も漆のことを
    知らないだけだとしたら?
    営業の事だけは知ってる営業マンだとしたら
    実は、勉強不足だとしたら
    経験不足だとしたら
    会社の都合で
    水回りのカウンターに木を使うな
    そういわれてただけだとしたら
    残念としか言いようがありません。

 

  • 名栗加工のカウンターと漆に強い人

 

 

 

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