社長ブログケヤキの木の下で
2014年9月11日
省エネ優先の第一種全熱交換式セントラル換気システム
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
以前、
全熱交換式換気システムについて書きましたが
岡田好勝さんがFBで
私よりずっとわかりやすく
更に、CO2について言及されてますので
是非皆さんにお読みいただきたいと
転載の許可を得ましたので
全文掲載させていただきます。
=全熱交換器について=
全熱交換器とは換気システムにおいては吸気と排気の温度差と湿度差によってその差の70~90%を交換することのできる熱交換器である。熱だけでなく水蒸気の交換も可能であり、エンタルピーの交換をするシステムであるといえる。
つまり、その交換効率は非常に優れている。
しかし、問題がある。
問題とはその優れた交換効率である。
水蒸気を交換するということは水蒸気のクラスターサイズは交換できるといえることである。
さてさて、H2Oという物質は分子が単体で存在するだけでなく、集合体として存在する、集合体になりやすい性質を持っている。分子レベルまでばらばらにするには100℃以上の気温を保ては良い。沸点を超えればよいわけだ。
100℃を下回るとH2Oたちは徐々に寄り添うようになる。この、寄り添った状態でのサイズをクラスターなどと言ったりする。
寄り添って集合体となっても、あるレベルまでは水蒸気と呼ぼうではないかと、科学の世界では、お約束が出来上がっている。そのサイズとは4/100000mm以下のサイズが水蒸気ということになっている。
水蒸気の交換が可能な熱交換素子の透過粒度はいかほどか・・
さて、水蒸気の最小単位H2O分子のサイズはというと中心の酸素から片方の水素までの片翼が96.84ピコメートル。
換気しなければらない物質CO2の片翼サイズは116.3ピコメートル。
大した差はない。しかもCO2はH2Oのようにみだりにくっついたりしない。つまり、小さい。
CO2が換気されなければならない物質であることは明白である。
僕たちの体は酸素を吸い込み、ヘモグロビンが運んでくる老廃物としての炭素を酸化させることで体外へ排気する。酸素とは人体にとって必須の元素ではあるが炭素を運ぶキャリアガスなのである。
ビル管理法では室内炭酸ガス濃度を1000ppm以下と定めている。
昨今はVOCを排気するために換気システムがあるように思われているようであるが、そもそも、CO2は我々人間が排出する物質であり、建材をどんなに規制しても減るものではない。
換気は、室内CO2濃度をコントロールするためにある言える。
さて、
熱交換素子が全熱交換・・
つまり、水蒸気H2Oを交換するということはどういうことか?
CO2も交換してしまうではないか。
これは分子サイズを見れば明白である。
つまり、このことは、換気システムとして、致命的であり、あってはならないことなのである。
世の中はCO2に起因する温暖化説が氾濫し、あらゆる営みにおいて省エネが求められ、CO2の排出削減が求められる。
しかし、健康を害するような、偏向した換気手法をとってまですることなのか?
消費者に誤った情報を流してまで、省エネをしなければならないのだろうか。
話の内容が専門的になりすぎたようです。
ちょっと反省・・
専門家諸君はきっと解ってくれたでしょ?
岡田 好勝
輸入換気システム連盟のこちらのコラムも参考にしてください。
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