社長ブログケヤキの木の下で
カビクライシス対策は
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
氷点下に逆戻りで今朝は氷が張っていますが、
ここ数日の天候はどこかへ行ってしまったような
快晴で気持ちのいい朝です。
- さて、先日放送された「カズレーザーと学ぶ」で
カビクライシスと言うのを初めて知りました。
番組を見ているとなんだか不安になってしまい、
日本中のどんな家でもこれから建てられる家は
カビから逃げられないと感じてしまうのではないかと - 心配になります。
番組では
高断熱住宅に潜むカビの落とし穴を三つ紹介してます。
・換気扇を大量設置
・窓を閉める
・2階リビング
何やこれ?
・・・・ - と言うのも番組の冒頭では来月施行される
基準法の改正についても触れられていて、
来月以降は高断熱基準に満たないと
建築できないと紹介しています。
なので上のカビクライシスは、
基準法改正後はいろんな家で - 起こる可能性があるとある意味、
- 警鐘を鳴らしているのは分かるのですが、
10分程度の限られた時間の中での紹介では
ただただ説明不足になってしまい、 - 不安感だけが残ります。
高断熱住宅と言う非常にその性能の
あいまいな定義の住宅について
それぞれの立場や考えで
あるいは自己の都合で
あれやこれやと
SNSやYou Tubeで発信されますし、
今回のTVの番組のように広く公開されると
高断熱住宅イコール カビクライシス
そのように受け取られる可能性が
高いと思われます。
- 高断熱住宅は気密と換気がセットなのですが、
それらをスルーしての議論は成立しません。
番組が紹介した高断熱住宅に潜む - カビの落とし穴の対策は、
・換気扇をやたらにつけるな
・トイレの窓を開けて外気を入れろ
・2階リビングは1階が冷えすぎるから
階段に上向きにサーキュレーターをつけて
冷気が1階に下りないようにしろ
お茶を濁したような対策ですが
TV番組もスポンサーやステークホルダー(利害関係者)
で成り立っています。
コマーシャルを出してくれている会社の意向も
考える必要があります。
無難、忖度、気配り、
当たらず触らずで答えを出そうとすると
上記のような対策になるのは致し方ない・・・
- スカッと新住協やPHJに相談しましょう!
そう締めくくってくれたら、
流石、カズレーザーと思えたのですが残念。
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1981年以降の建物にも
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
寒の戻りと言うには少し早い気がしますが、
先週の暖かさからすればまさに寒の戻りですね。
今日も朝から雨。現場の外工事ができません。
- さて、ようやく溜まっていた
耐震診断の報告書が出来ました。
地震が起きた年には耐震診断の申し込みが増えますが、
翌年以降は喉元過ぎれば熱さを忘れるで
需要は激減します。
現在の耐震診断の対象は
昭和56年以前に建てられた住宅です。
何故なら、昭和56年に新しい耐震基準ができたから
それ以前の住宅は
旧耐震基準と言われる基準で建てられています。
それは
「数十年に一度の地震(震度5程度)で
ほとんど損傷を受けない」という基準です。
- しかし、震度6以上の地震は
- ここ10年で20回以上発生してます。
(過去の地震情報)
と言うことで、日本で平均して - 年に2回も震度6以上の地震が発生するなら
「数十年に一度の震度5でほとんど損傷を受けない」
という基準ではNGだよねということ。
旧耐震基準で建てられた家には、
補助金も出して補強しようということですが
旧耐震基準の家を補強しようとすると
それなりの費用が掛かります。
特に田舎では対象となる住宅の多くが
土壁の家、土葺きの瓦屋根。
必要な壁の量が基準の1割程度と言うケースも
稀ではありません。
そうなると屋根を土葺きから
桟葺きやガルバに替えて軽くしても、
1階の既存の壁のほとんどを - 補強することになります。
もちろん、改修費用も相当程度必要となり、
上記のようなケースでは
多くの方が補助金をいただけたとしても、
改修に踏み切るケースは稀です。
- 国に考えていただきたいのは
昭和56年以前の旧耐震基準だけでなく、
2000年までの新耐震基準の家も補助対象とすること
震度7の熊本地震や能登半島の地震では、
新耐震基準の家でも無被害なのは2割程度。
残りの8割は
何らかの被害を受けていますし、
18%は倒壊か大破です。
現況の補助対象である昭和56年以前の建物では
費用が掛かり過ぎて多くの方が改修を諦めますし、
56年以降の住宅は
震度7では8割が何らかの被害を受ける
改修費用は少なく済むのに補助の対象外。
同時に、対象外だから
多分大丈夫と考えている人が多い。
家余りの日本では昭和56年以前の建物が
次の世代に引き継がれる可能性は
それほど高くありませんが、
新築住宅が高騰していく中
昭和56年以降の建物であれば、
耐震や断熱の改修をすれば - それなりの性能が確保され
次の世代に引き継がれる可能性があります。
- 若い世代や将来の日本の為にも
1981年以降の建物にも
耐震改修の補助が必要と考えます。
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東農地域の桧
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
今朝は雨。
9度ほどですが、一日こんな気温とか…
週末の暖かさは、どこかに行ってしまったようです。
- さて、以前お伝えした可児市で開催予定の
断熱と気密と構造の見学会
日程を変更して3月18日に、一日限定で開催します。
6宅地の分譲地ですが、
先日、最後に工事が始まったダイワハウスも平屋と判明。
紙太材木店だけが2階建ての家という
時代を表している?ような町並みとなりました。
さて普段、断熱や気密、あるいは耐震性などについて - 話していますから、今回は桧について。
- 実はこの可児の家C
総桧造りの家、桧普請とも言いますが
柱も梁も構造材は全て地元の桧を使ってます。
一昔前の感覚(50年前)だと
ほう~
今は
ふ~ん、で?
でしょうか。
杉については日本各地に
秋田杉、飫肥杉、天龍杉、吉野杉、
長良杉、尾鷲杉、北山杉、日田杉などがあって
各地の工務店や設計事務所の住宅では
そのブランドを表記しています。
実は岐阜県の東濃地域は杉ではなく、桧の文化圏。
木曽川流域と飛騨川流域では
昔から主に桧が植樹され、重宝されてきました。
伊勢神宮の御用林も木曽川水系にあります。
木材の運搬は筏を組んで川を下りましたから、
その流域では桧が主流。
同じ岐阜県でも
長良川や揖斐川水系では杉が主流。
それぞれの川の各地に綱場と言われる場所があって、
川に流した木材を集積し筏を組んでいました。
木曽川では八百津町の錦織綱場
飛騨川では川辺町の下麻生綱場
昔は地産地消が当たり前ですから、
東濃地域では桧で家を建てるのが一般的。
わざわざ他の地域から杉運んできて、
柱や梁に使うことはありませんでした。
- ヤング係数と言って木材の強度や
弾性を表す係数がありますが、
桧は杉よりいいんですね。
なので東濃地域では
杉を梁に使う感覚はありませんでしたし、
伊勢神宮の式年遷宮でも使用されるのは
木曽川水系の桧でしたから、
この地域では杉よりも桧という感覚が
強くなったと思われます。
- しかし、時代は下り
一般の方の多くは杉でも桧でも、
強度的に問題がなければ
どちらでも気にしないというのが普通になりました。
ただ、地産地消と言う観点から見ると
地元で育った桧に軍配が上がります。
価格が同じなら、 - 地元の桧でいいんじゃないでしょうか。
使用したのは加茂郡東白川村の桧です。
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設備より躯体性能優先
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
日中は暖かくなってきましたから
昨日は油断していて29度・・・
薪ストーブのおかげですが、室温調整が微妙なこの頃です。
- さて、2月も終わりですが
1月、2月の電気料金はどれくらいでしたでしょうか?
2月分の請求はもう少し先と思われますが
一般的に1月より少し安くなる傾向があります。
1月はお正月休みで家にいる時間が多くなりますし、
夜更かしすればそれだけ電気を使うことになります。
それに2月は28日しかありませんから
1月より3日少ないのも関係しているでしょう。
- 紙太材木店では
付加断熱を10年ほど前からしていますが
5年ほど前までは太陽光パネルは予算に余裕があれば設置。
パネルより先にすることは、断熱性を上げる事。
Ua値で言えば0.3程度までは
断熱性優先とお話してきました。
と言うのもパネルは後からでも容易に設置できますが、
住まいの断熱性を上げることは
後からの工事では費用も掛かりますし、
住みながらとなるとストレスも多く難しいものがあります。 - 北海道では外壁側からの断熱改修もありますから
ストレス的には軽減されても
費用的にはそれなりにかかります。
- 2017年から2020年までの
4年間の太陽光パネルの設置率は50%弱
ほぼ半数の方が設置してました。
それが2021年以降は、 - 100%の方がパネルを設置されています。
蓄電池の設置はまだありませんが、
電気代については
上がることはあっても
下がることはありません。
FITでの買取金額はまだしばらく続きますが、
価格的には減少傾向です。
エネルギー価格上昇に対する - 住まい手側の対抗手段の順番は、
1 断熱性を0.3程度まで確保
2 太陽光パネル
3 蓄電池
この順番です。
蓄電池は価格的にこなれていない感がありますが、
近い将来にはどの家庭でも設置の方向に行くと思われます。
- 紙太材木店の住まいのオーナーさんの
年間のエネルギー代の収支は
Ua値0.3前後
夫婦+子供2人
30坪前後
パネル容量4~5Kw
平均すると、
自家消費、買電、売電で
年間で+5700円となります。
10年間は売電がありますが、
その後は売電単価が安くなりますから
収支としてはマイナスになるでしょう。
- そのマイナスがどれくらいになるか?
FIT終了後の売電単価を
厳しめに見て6円
買電単価を40円とすると
年間のエネルギー収支は - マイナス90.000円ほどになります。
住まいの性能とパネル設置容量で異なりますが、
Ua値0.3前後でも上記のような収支になります。
断熱性を優先した住まいと
断熱性よりパネル容量を優先した住まいでは、
かなり違いが出るんじゃないでしょうか。
くれぐれも、設備より躯体性能(断熱性、耐震性)を
優先してください。
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住まい手に見えてくるもの
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
日中が暖かくなりました。
朝は氷点下ですけれど・・・
おかげで、午後から薪ストーブはお休みですが
今日はどうなんでしょうね。
- 昨日はご契約前の最終打合せでした。
建物の仕様は、その前の打合せで確認してありましたから
金額の確認です。
設計契約をして頂いたのが昨年の7月末ですから、
ほぼ7か月の打合せ期間ということになります。
設計契約をしていただく前にプラン作成をして
そのプランに基づいて
概算の金額をお伝えしていますが、
7か月の実施設計の間には
住まい手の方の最初に考えていたことが - 変化していきます。
設計が詳細になればなるほど
より具体化すればするほど
当初は遠くから森を見ていたけれど、
どんどん近づいて
木を見る
枝を見る
芽を見る
そんな感覚でしょうか。
実施設計をすると住まい手の方には
見えてくるものあるんですね。
- 家を建てると言うことは
住まい手の方が経験したことの無い購買活動です。
つまり、何もないものを買うことになります。
自動車やTV、冷蔵庫、
スマホ、靴、服
どれも目の前にあって
形になっていて
金額も明示してあります。
素材や性能、機能、色や形も
どれも分かっていて
買うか買わないかを決めてきました。
でも住宅は何もありません。
しかも一つ一つのパーツを
全て自分で決めていかなければなりません。
- 大手のHMや規格住宅であれば
この三つから選んでください。
色はこの二つしかありません。
それは取付できません。
うちの会社では取扱いできません。
仕様決めの打合せは3回までで
全てパソコン上で行います。
それでコストが安くなり、
自分でも満足できるなら
それでいい方も多くおられます。
住まいを商品として考えるなら
単に自分達の世代だけが
住むのだから
安ければ安いほどいい
住宅価格が高騰していく中、
それは一つの考え方としてあるでしょう。
決められた選択肢の中から選べば、
金額の変動はありません。
- 紙太材木店の場合、
設計契約前の概算金額と
詳細設計をした後の金額とでは
3~4%ほど上振れした変動があります。
選択肢を限定して決めてしまえば - 変動は少ないと思いますが、
気持ち的にそうしたくないんですね。
なので最初に伝えておきます。
詳細打合せをしていくと
過去のお客様の例から3~4%上振れしますと。
次回の打合せでご契約、
着工は4月以降になりますから
基準法改正後となります。
- 岐阜市一日市場北町の家
GX志向型住宅
Q1.0住宅 レベル4
長期優良住宅
耐震等級3(許容応力度計算)
BELS ☆5
設計住宅性能評価
建設住宅性能評価
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