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社長ブログケヤキの木の下で

2011年2月18日

自動車は結露する? 2

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今日は快晴の予報なのに
空一面どんよりと曇っている川辺です。
さて、昨日のお話の続きです。
家は暖かくすると窓ガラスが結露する
自動車は暖かくしても窓ガラスは結露しない
なぜでしょう?
ちょっと考えると不思議ですね。
それなら自動車で起こっていることを
家で起こせば結露しないはず。
ほとんどの人は
冬、部屋を暖かくすると
窓ガラスが結露するという経験をお持ちですが
自動車を外気で温めて結露する
という経験のお持ちの方はいないはずです。
家と自動車の違いの中で
昨日は換気が大事と言う話をしましたが
今日は結露のそもそもの原因は
と言うお話です。
空気は暖かいほどその中にたくさんの水蒸気を
含むことが出来ます。
22度で湿度100パーセントなら17gぐらい(空気1kgあたり)
ところが空気が冷えると
その中に含むことの出来る
水蒸気はぐっと少なくなり
10度だと湿度100パーセントで8gぐらいです
空気の中に含まれていた17g-8g=9gが
冷たいものの表面に水滴になって付着して
結露すると言う事になります。
ではなぜ
自動車の中では結露しないのでしょう
一つは昨日お話した
換気が十分されていること
もう一つは
狭い車内で(3.5m3ぐらい)
エアコンから大量に暖かい空気を入れるので
車内の空気は急速に温まり
冷たい空気(結露のもととなる水蒸気を出す)が
存在しなくなるからです。
同じ空間の中に冷たい空気が存在すると
その中にいられなくなった水蒸気が
冷たい物体の表面に付着して結露します
自動車のような狭い空間では
急速に車内の空気が攪拌され暖められ
存在できなくなった水蒸気を出す冷たいが
無くなるから自動車の車内では
結露しません。
家はどうでしょう。
その容積は30坪程度の家でも
250m3ほどあります
車内の3.5m3に比べれば
70倍の容積があるわけです。
6畳の部屋でも31m3
その容量の空気を
部屋の隅々まで満遍なく暖めるのはとても難しく
特に広い面積の窓にカーテンがしてあれば
カーテンで暖かい空気がさえぎられますから
カーテンと窓の間の空気は冷えて
存在できなくなった水蒸気が窓に付着する事になります。
家に付いては
自動車の中で起こっていることを
再現すればいいわけで
そのための工夫がとても大事ですし
暮らし方、暖房機の使い方もとても大切になってきます。
明日、明後日と
岐阜産業会館
住まいのぎふ総合展 ハウジングフェスタが開催されます。
(入場無料)
南向きの家は建てるなとか
押入に布団をいれるなとか
常識に竿を差すお話をしますので
ご興味のある方はお出かけ下さい。
結露のお話ももう少し分かり易くさせて頂きます。
どのお話も
暮らしやすさに直接関係してきますから
聞いておいても損はありません。
それでは皆さん、
また明日

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