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社長ブログケヤキの木の下で

2011年3月15日

放射性物質と換気

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
原子力発電所が心配です。
国は屋内にとどまるよう呼びかけて
換気扇とエアコンを使用しないように言ってますが、
住宅には隙間があります。
普通、C値と呼ばれる数値で表されます。
例えばC値 5cm2/m2と言うのは
床面積1m2に5cm2の隙間がありますということで
日本の平均的な住宅の広さが120m2(約36坪)だとすると
5cm2x120m2は600cm2
つまり家中の隙間を集めると10センチx60センチの穴が
開いていますという事になります。
ただしC値5というのは
かなりいいほうの数字で
大手の住宅メーカーでも
特別な気密処置をしていなければ
おそらくC値は7~10ぐらいと思われます。
住宅が自然に換気することは
風力換気と温度差換気に分けることができます。
風力換気は家の外で風が吹いているときに起こりますから
風の風速によって違ってきます。
同じ隙間面積
C値が5で10センチX60センチの穴が開いている場合
風速が2.5~3m/秒では1時間に0.5回
風速が6m/秒なら1時間に1.5回
家中の空気が入れ替わります。
温度差換気は
家の中の温度と屋外の温度の差によって起こる換気で
温度差が30度あると
C値5で1時間に0.5回換気されます。
自然換気と温度差換気を合計すると、
外の風の風速が6m
温度差が30度あると
1時間に2回、家中の空気が外の空気と
入れ替わることを意味します。
これはドアも窓も鍵をかって締めていても
外の空気と換気される回数です。
C値が5でこの程度ですが
残念ながら日本の住宅の
95パーセント以上は
C値は5以上です。
ですから
普通の家では
風速が2~3m/秒
温度差15度の場合
少なく見積もっても
1時間に2回は空気が入れ替わっています。
放射性物質はチリや埃、花粉にも付着して
室内に入ってきますから
室内でもマスクや皮膚の露出は避けなければなりません。
屋内避難指示を出した防災担当者が
建物の実際の姿を理解していれば
屋内避難に加えて家の中でも対策が必要であることを
警告したはずです。
特に小さなお子さんは家の中でも
マスクをして目出し帽で手袋です。
それでは
皆さん、また明日。

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